夜更かしの夢、さようなら
夜更かしが好きだけれど、嫌いだ。
夜更かし。なんて魅惑的な響きなのだろうか。
小中学生は親が遅くまで起きているのを見て、将来の夢より現実味のある目標をそこに置く。
「いつか僕だってドラマを見ながら苦いコーヒーを飲むんだ」「夜更かしっていいなあ」なんてことを何度も何度も思いながら、結局眠くなって夢の世界へ。そうやって僕たちは一日、また一日と、夜更かしのできる年齢へと近づいてきた。
そして今である。あの頃は予想もしていない、夜更かしという悪魔の恐ろしさにようやく気がついた。だがしかし、気がつくのが遅かった。
夜更かしはいつからか、「するもの」から「してしまうもの」へと進化を遂げた。知らないうちに。ポケモンもデジモンもびっくりの異常急速進化である。
明日が休日、なんて聞いた日には確実に夜更かしをしてしまう。夜はいいのだ。テレビ番組が面白くて、コーヒーは美味しいし、睡眠へのプレッシャーが皆無。幼き頃の僕よ、夢は叶ったぞ。
しかしだ。世の中はとっても合理的で、困ったものだ。僕は夜更かしの代償として、休日を差し出さなくてはならない。神は少々欲張りなのだと僕は思う。
「早起きは三文の徳」と言うからには休日も早く起きるべきなのだろうけど、おそらく前日の深夜には四文くらいの価値があるのではないか。
そんなこんなで大人になって、将来的には子供に夜更かしを見せつけてやりますよ。それはもう魅力的に。そして朝、元気に起きた子供を見て、あのとき夜中の親を見たのと同じように「早起きっていいなあ」と思う無様な未来が見えてしまいます。
とりあえず今夜も夜更かししようかな、と思います。
夜更かしをしたら、
こんな感じで、今日は寝ましょうか。




