電子レンジはたぶん兵器
最近電子レンジが怖い。
僕は現在、一人暮らしをしている。
自炊もしている。それはもう職人のように真剣に取り組んでいる。
ただ何故なのか自炊して出来上がったものは、毎度毎度なんとなく味が同じなのである。
別の料理であるのにも関わらず、系統が似てきてしまうのだ。
この風味の関連性が将来的に「おふくろの味」的なものに成長すればよいのだが、今のところ「麻袋の味」レベルで、胃袋をするりと掴みそこねるどころか、いよいよ堪忍袋の緒も切れそうなところである。
語呂遊びも料理もウマく出来ないことはここまででわかっていただけたと思うのだが、
実はこんな僕でもある方法を使えば簡単に美味しいものが作ることが出来る。
チンッ
そう、電子レンジ。
手短に、手間いらず、そして美味しく。
もはや自炊をする意味を見つけられない。
もちろん料理が趣味であったり特技であったりする人からすれば、それで済ますのはどうなんだと感じるのは重々承知している。
ただ、僕としてはそのあたりはサクッと済ませて美味しいものが食べたいのだ。僕の趣味自炊ではないし。
三十分で得られる麻袋の味よりも、五分で得られる感動を取ってしまう。
完全に科学に白旗を挙げた僕は、もうダメになる一方であり、麻袋すら作れぬ人間に堕落していくのだ。
ああ、怖い。電子レンジ。
夕食は久しぶりに自炊しなくては。そう思って、スーパーでチンするコロッケを無意識に買いましたとさ。めでたしめでたし。
美味しい堕落コロッケをお腹いっぱい食べたら、
さて、こんな感じで、今日も寝ましょうか。




