第十八話 骨
今日もしかしたら7時の投稿は
出来ない可能性があります。
その時は告知します。
申し訳ないです!
俺は仮拠点に死体を運び終えると、
すぐにそのうちの一匹を食べた。
そして骨と甲羅だけを残し、
分かれ道へと向かった。
さてと、どれに行こうか。
俺の目の前にある分かれ道は
全部で四つある。
四つとも入口の所は
余り変わっているところはないが、
一つだけ絶対に入ってはいけないオーラの
道があった。
左から二番目の道だ。
恐らくここを進んだら
何らかの理由で俺は死ぬだろう。
そう思える程、異質な道がそこにあった。
また、俺はこのオーラを知っている。
これはドラゴンや大木と同様のそれだ。
今は絶対に関わってはいけないもののオーラだ。
俺は殺されたくないし、
みすみす死にに行くような真似も
絶対にしたくないので
素直に一番右の通路へと進んだ。
……
しばらく一番右の通路を奥へと進むと、
ある光景が見えてきた。
その光景にまた俺はびっくりさせられた。
そこは天井が100m近くあって
とても大きな空間だった。
さらに洞窟の中に大きな谷があり、
その底には何か毒のような
紫色をした液体が溜まっており、
この岩石の足場を踏み外したら、
間違いなく死ぬと実感させられた。
俺はびくびくしつつも、
奥へと進んで行った。
少し経つと、
通路の奥の方から
カタカタ……
という音が聞こえてくるのがわかった。
さらに、その音は段々こちらへと
近づいてくるのがわかった。
カタカタカタカタ……
どんどん近づいてくる。
カタカタカタカタ…
そして俺の目がそいつを捉えた。
そいつは完全にスケルトン
と言えるような容姿をしていた。
人型で髪は無く、
体は皮と肉が無くなった骨だけのアンデッド。
体にはボロボロになった服と、
申し訳程度に持っている先が尖った木の棒。
俺は躊躇無く進み、
そいつに《体当たり》をかましてやった。
するとそいつはバラバラになり
砕け散った骨は元に戻ることはなく、
砕けずにすんだ骨は
《体当たり》により吹き飛ばされ、
深い谷底に落ちていった。
カラン……ポチャッ……
骨が岩に当たる乾いた音が洞窟の中に反響する。
カタカタカタカタカタカタカタカタ……
?……なにか物凄い大きな物が
動く音が奥から聞こえてきた。
カタカタカタカタカタカタ……
しかもそれは先程と同じように
段々こちらへと近づいて来ている。
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ……
ようやく目視で確認出来る距離まで
近付いてきたそれは、
通路の横幅限界までぎっしりと詰められた、
スケルトンの軍団だった。
これはまずいな。