第十四話 ドラゴンと進化先
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ブクマ41件、ありがとうございます!
俺は今この瞬間に、
自分がいたジャングルは
この世界に比べたら
どれくらいの小ささだったかを
実感した。
そう思いながら、
ジャングルの滝が流れる崖から
深い谷底を見ていると、
何やら谷底から
ゴゴゴゴゴ……
という音が聞こえてきた。
そしてその音は、
段々とこちらに近づいて
来ているように感じた。
なにか嫌な予感がした俺は、
近くのジャングルの木の後ろに隠れた。
次の瞬間、
耳を劈くような咆哮と共に、
谷底から
途轍も無く大きなドラゴンが、
発達しゴツゴツした手を使って
這い出てきた。
俺は、ドラゴンの威圧感と
殺されるという恐怖で
足が動かなくなってしまった。
そのドラゴンは、
肌は赤い岩に覆われており、
翼は短くなって退化しているようだった。
全長は50m近く、
体高は40mはありそうだった。
どうやら、こちらの事を見つけてはいるが、
興味が無いらしく
幸いな事に襲って来なかった。
俺はこの短期間で何故こんなに
強そうなやつに連続して
遭遇しなければならないのか…
全くもって理不尽だと思った。
俺は少し経ってから
足がほんの少し動く様になったため、
その場から、
赤岩ドラゴンの気に触れないように
銀行強盗の如く逃げ出した。
そして、大木への道を避けて
拠点である洞窟に戻ってきた。
逃げ回ったせいか、
無性にお腹が減ってきた。
ジャングルにあんなのが居るなんて
聞いてないよ…
俺はなけなしの白猪の肉片を食べた。
『望月司の【レベル】が
7から10に上がりました。』
【進化が可能です。進化先を選べます。】
『《捕食Lv.4》を獲得しました。』
『《捕食Lv.5》を獲得しました。』
どうやら、【レベル】が最大になり、
進化が出来るようになったようだ。
腹は満たされたし
《捕食》もLvが上がったが、
残念ながら白猪の肉片は食べ尽くしてしまった。
そうなって来ると、
早く強くなって食料を
確保出来るようにならないと
かなりまずいので
この際どんどん進化していくとしよう。
俺はそう思って、
ステータスオープンと念じた。
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【名前】望月司
【種族】ベビースモールレッサー
インヒューマンリザード
【レベル】10/10
【ランク】F
【体力】20/45【魔力】30/30
【状態】
【物理攻撃力】50
【物理防御力】26
【魔法攻撃力】7
【魔法防御力】6
【状態攻撃力】45
【状態防御力】20
【素早さ】27
【使用可能魔法】
《石化属性:下級三位魔法》
【スキル】《鑑定Lv.6》
《精神耐性Lv.4》《絶望耐性Lv.3》
《負荷耐性Lv.6》《石化耐性Lv.2》
《飢餓耐性Lv.3》《恐怖耐性Lv.2》UP
《石牙Lv.2》《石爪Lv.2》
《体当たりLv.1》
《捕食Lv.5》UP《惨殺Lv.4》《隠蔽Lv.5》
《魔力操作Lv.2》《魔力変化Lv.1》
【進化が可能です。進化先を選べます。】
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二度目の進化だが、
まだ自分が変化するということに
ワクワクが止まらない。
俺は進化先を表示する様に念じた。
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【種族】スモールレッサー
インヒューマンリザード
スキル不明。
全長10m、体高2mまで成長する。
インヒューマンリザードの下位種である。
非常に頭が良く、
体全体が光を反射しない程
真っ黒な色をしている。
ドラゴンになる個体は未だ発見されていない。
【種族】ベビースモールインヒューマンリザード
スキル不明。
幼体のうちに
全長3m、体高1mまで成長する。
インヒューマンリザードの中位種である。
非常に頭が良く、
体全体が光を反射しない程
真っ黒な色をしている。
ドラゴンになる個体は未だ発見されていない。
【種族】ベビースモールレッサーイビルリザード
スキル不明。
生態不明。
詳細不明。
人類の古い文献によると、
最後に姿を確認出来たのは
500年も前の事であると言われている。
その古さ故に生態などは全く不明とされている。
500年前に確認出来た
同一種と思われているものは、
国や村を6個消滅させ
何処かへと消えた悪龍とされている。
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問題しかないのが
一番下にあったことを瞬時に確認した。
なんでこんなのあんだよ。
それが、俺が感じた正直な感想だった。
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