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閑話シスコン兄の告白

時間ができた時の気まま更新です。

こんにちは、初めまして。元フイル国侯爵家子息、現在ランドラング国侯爵家子息ランティス・グリーグスです。元故郷から二国先にこの国があります。元々フイル国第一王子と一緒にランドラング国に留学した関係で、この国の王子と学友に成ったのがきっかけでした。


「君達が来てくれて本当に助かるよ」


フレデリック殿下が、感謝してくれました。こちらとしても渡りに船で、都合が良かった。


「フレデリック殿下のお陰で、これ以上妹を苦しめずに済みました」


あの国にいても、妹を守れない。母との約束を、胸に誓ってる私には耐えられない。


「こちらこそだよ。汚職の大臣を破滅に追い込んだのは良かったが、後始末を出来る人材に乏しくてね、助かったのは本当だ」


あのバカ王子が、妹に恥をかかせた上に、妹に贈ると宝石類を買った。と払いを財務部に押し付けてきたが、実は男爵令嬢に貢いだ事が分かり父が憤慨していた。宝石代金は妹の物ならと、父が立て替えたのだ。国の税を私物に使う訳にはいかないと。その気持ちを不意にされた父は王子の仕打ちにこの国に見切りを付けた。


「それなら丁度いい、私の国に来て財務大臣をやらないか?爵位も今と変わらない物をやろう。処刑した大臣の後を任せられる人を探していた。私は運が良いよ」


私達親子は、フレデリック殿下の勧誘に乗りすぐさま動いた。父は爵位と、領地を返還した。名目は娘が迷惑を掛けてしまった。と言い訳して陛下の前から素早く立ち去った。


「本当に言ってしまうのか?別に気にしなくていい」


第一王子であるカスタム殿下が、私にそう言ってはくれたが、貴方も妹との話断ったのですから信用できませんね。元々父は正妻の第一王子か第三王子に嫁ぐのを望んでいた。しかし、余りにも残念な性格の妹は敬遠されて、側室の子供だった第二王子に白羽の矢が立ち、ラナの婚約者になったのだ。それにしても、嫌なら(うち)の妹に直接言わずに、父親である陛下に言えば問題なく解消できた。


「いいえ、ありがとうございます。そう言って頂きましたが、シリル殿下に迷惑を掛けたのは本当ですから。これで、御前を失礼します」


娘大好き父が、難しく苦労満載の財務大臣を無理して頑張ってきた。父は貴族のままでいても娘は救えないと思い、旅に出ようと息子である私に相談してきた。丁度いいと、フレデリック殿下の話に乗りこの国をでる。どんなに残念な性格でも私には可愛い妹だ。後の事など知るか!私も父もこき使われたのだ!今度は精々自分達で苦労するがいい!




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