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第3話

ぼちぼち更新になるかも?

こんにちは、悪役令嬢改め現在小動物令嬢ラナです。王子様の発言に、新たな危機を小動物令嬢センサーで感じた私は、素早く椅子の陰に隠れてお菓子を粗食しています。ぽりぽり美味しいです。食べてないと、いざと言う時に動けません。準備万端の小動物令嬢です。ポケットにお菓子をいっぱい詰めて置くのも忘れません。


「お菓子を食べるのは構わないが、お腹を壊さないように」


王子様に労わりの言葉を貰いました。ですが私は騙されません。騙されちゃダメだよ!と小動物令嬢センサーが言っています。


「フラウ、ラナの事を頼んだよ。危ないからね」


メイドのフラウさんに言付けて、王子様が部屋を後にしようとしたその時、ババーン!と、勢いよく扉が開いて数人の男の人達が入って来ます。

見ると、イケメンです。王子様風の装いをした三人と、護衛の騎士みたいな人が、六人もいます。椅子の陰から、そおっと覗き見しています。


「フレデリック!あの令嬢を囲ってるのは本当か!」


怒鳴り声を上げて抗議している、緑の髪に青い瞳のイケメンです。前世芸能人で言えば、もこみ◯に似ています。私は外人風より黒髪のもこみ◯が好きですが。ただ、三人を見て思ったのは、やばい!怖い!要注意です。小動物令嬢センサーがビンビン反応している事です。


「嵐が来るぞ!フレデリック、俺の妹が抗議に来そうだ!」


強そうな令嬢が現れそうです。こ、怖いよーっ!泣きたい、でも泣けない。銀髪と青い瞳のイケメンが、額の眉間に手を当てながらやばいぞ!と言っているようです。


「ははは、気でも違ったか?」


どうやら私の話題らしいです。顔を見ても知らないですが、私の事を知ってる人?金髪に緑の瞳のイケメンが、王子様にバカなのか?と問い掛けているようです。記憶を失くす前の私は酷かった様です。まあ、覚えてないから知らないですよー!スルーで!


「はーっ、君たち本人の前で言うのは止めた方がいい」


ため息を吐きながら王子様は、私がいる事を知ってますから注意してますね。別に教えなくても、そのまま帰ってくれればいいのに!お願い!護衛の人達は黙って壁際に立っています。貴方達まで目で探さないでいいですよ!


「え?本人の前?」


どこだ?って顔してますよ。


「からかうのは止めろ、いないぜ」


キョロキョロ、左右を見て探してます。隅っこに居る、私を見つける事ができません。探さないで下さい(もう、誰でもいいから拾ってくださいと言いません)見つけなくてもいいです。


「フレデリック、冗談だろう」


王子様が首を横に振って呆れています。


「「「どこにいる!!」」」


「そこだよ、椅子の陰」


指差しして教えます。イケメンで王子様風の人達に、皿の様に開いた目で見られるのは遠慮したいです。口に、お菓子のクズは付いてないよね。


「「「うああああーっ!いたーっ!」」」


全員で、指差しはやめてください。椅子の陰から半分顔を出しながら、頭をぺこりと下げると、驚いて口をパクパクさせる人達がいました。……私……悪霊でもお化けでもないですよ〜!小動物令嬢です!

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