表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/29

第23話

お久しぶりです。遅めの明けましておめでとうございます。m(_ _)mごめんなさい!危うく1月中に更新します詐欺になる所でした。ぼちぼち更新を始めようとしましたが、やばい!話がごちゃ混ぜに!仕方ないので1話から話を読み返し作業をしてました。そして…あれ?お!ギャー!とおかしな所とがチラホラと。直ぐ書き直しできる場所だけ直し、残りは後に回すと言う情け無い結果に。

まだ、時間的に無理があるので亀更新です。感想は返す時間が無いので閉じています、すみません。

クリスマス特別編は削除してしまって、ご迷惑をおかけしました。いつか、ごちゃ混ぜ短編集でも作りたい(希望だけで未定)と思ってます。

アル様達が、必死になって捜されている時に、牢の中でのんびりクマなおじさんと一緒にお菓子を食べている小動物令嬢ラナです。


「ん、んっ!美味しい〜!アル様お薦め!」


「お!うまい!この味……王都の有名店の味に似てるぞ!」


「当たり〜!アル様が教えてくれたの」


クマなおじさんと一緒にお菓子を食べています。アル様の、厳選されたお菓子の中で選んだ非常食。

常備していてよかった〜。

ドレスなので、幾らでも隠せます。小動物令嬢は準備万端です。

膨らんだドレスは隠し放題です。人攫いさんに取られなくて良かった。

最近体力(お菓子の重さで)も、密かに付いてきたような気がします。

お陰で、牢の中でも食料は大丈夫。うまうまです。飲み物もアル様が特別製の魔道具、ポットホットと言うペンダントにバケツ10杯くらい紅茶が入ってます。この前プレゼントされました。ただのアクセサリーなら要らないけど、お茶は別。お菓子の必需品、セットですよね。出す時は、一回ペンダントの宝石部分を押すとカップ一杯出ます。横で、お付きの人達が呆れてました。小さな声で、白金貨一枚の品で無理やり作らせた物だと言ってました。

王宮研究室の所長が青くなったまま、アル様に「できるか?其方ならできるな」と脅し…じぁなくお願いをしていたとの事でした。アー、アー、ワタシハナニモキイテナイ、気弱な小動物令嬢です。


「ところで、アル様って誰だ?」


「この国の王子様で、私に美味しいお菓子くれる人?」


私の話を聞いた、クマなおじさんは驚いて大きな声で聞きました。


「は?王子様にお菓子もらってるのか!餌付け!餌付けなのか?大丈夫か?」


餌付けじゃない!おやつです。クマなおじさんが呆れてます。大丈夫だと?思う。美味しいお菓子にハズレは無かったし、お菓子は正義なのです。


「今、クマなおじさんの食べたのも、アル様お薦めの一品です」


ハズレ引かないアル様だよね。選ばせたら間違いなし!うん!小動物なラナはそんな呑気な事を思ってます。王子様と知り合いだと、知ったクマなおじさんが不思議そうに聞いてきました。


「お嬢ちゃん、王族か?」


「違います!ふ、つ、う、の、普通の小動物です。あ!少女です」


ううっ、自分で小動物、って言ってしまった!


「普通……非常食を常備する普通の令嬢。非常識な小動物令嬢…そんなわけあるか!どこが普通だ!」


大きな声で、クマなおじさんが叫びましたが、記憶がないんです。前世、日本庶民の記憶しかないんです。怒鳴られても分かりません。


「いじめる?」


クマなおじさんにもう一度聞きました。私が思ってる普通と、どこが違うのかな?昔は貴族のマナーも出来ていた、と聞いてた。でも、今は付け焼き刃程度の事しかできなくて、優しいお父様とお兄様の事も覚えてない。そうかと言って、元の私に戻りたいとは思えない。ううっ、私って悪い子なのかな?


「……お嬢ちゃん、いじめないぞ。お菓子あげるよ、って言われても付いて行くなよ」


ちょっと心配そうにクマなおじさんが言いました。アル様も、お菓子を渡しながら「私以外の人からもらってはダメだよ」って言うけど、今はアル様のお菓子が1番美味しいから他のは要らないよね。と考えてる小動物令嬢ラナです。


「子供じゃないから、付いて行くわけないのに……同じことアル様も言ったわ」


「そうか。……皆同じか。これダメな奴だな、周りが心配するはずだ。それに、普通の少女は非常食は持ってないぞ」


うなずき、ボソッと言っても狭い牢の中で聞こえるよ。クマなおじさん!何?その分かったぞ、と頷きながら自己完結しないで!


「酷い……非常食がないと、怖い令嬢とか、森捨てとか、森捨てとか、腹黒な人の側から逃げられないです。標準装備です」


小動物な私が生き残るには備蓄は欠かせません!命綱です。


「可哀想に、王子様の側は大変なんだな。」


クマなおじさんから、心底同情的な眼差しを貰った。そんな、可哀想な子を見る目で、見ないでください!でも、よく考えると…


「え?そういえば私、酷い目ばかりあってる?」


怖い令嬢とか、森捨てとか、森捨てとか、お腹真っ黒そうな王子様とか?あれ?心臓に悪そうな人達だらけ!

もしかして?危険!なの?指折り数えしていたら、碌な目にあってない!


考え込んでいる、ラナを見ていたクマなおじさんは、この小動物なお嬢ちゃんは、目を離すと危ないな。と小動物令嬢なラナを守ろうと決めた様だった。

仲良く、お菓子を食べてるラナ達の所に、騎士達が駆けつけました。


「ラナ様!大丈夫ですか!あっ!お前は誰だ!ラナ様から離れろ!」


「ラナ様、今すぐお出しします!」


アル様に命令され、先に探しに来た騎士達が牢の鍵を外して開け、クマなおじさんを警戒しながら、剣を構えピリピリした空気の中、やっぱり呑気なラナは、喧嘩はダメだと止めました。


「悪い事をしてないのに、ここに2年も閉じ込められてる、可哀想なクマなおじさんです」


「おいおい、それはないだろう!そんなに年寄りじゃないぞ」


ついつい、心の中で呼んでたクマなおじさんと声に出して紹介したラナです。


「あ、ごめんなさい。バンデットさんです」


「お嬢ちゃん、名前を忘れられたと思ったよ」


「バンデットさんは、人攫いじゃないです。別の人に魔法で眠らされ気がつくと牢の中にいたんです」


助けに来てくれた騎士達に説明しました。ですが、殿下が来るまでは信じる事が出来ないと、剣をクマなおじさんに向けたままにしています。それから少し立つと遠くから足音が聞こえて来ました。


「ラナ!無事か!」


走って私の側に来たアル様に、ガバッと抱きしめられました。成人男性の、力の限りの抱擁は(たましい)が出ちゃいます。きゅう〜


「……」


「ラナ?ラナ?ラナ!ああああああーっ」


「殿下!早くラナ様を治療しないといけません!」


お姫様抱っこされ、アル様に小部屋に連れ戻されて治療される小動物令嬢のラナでした。可哀想に取り残されたクマなおじさんは、騎士達に大人しく捕まって、後を追ってアル様の執務室に向かいました。





















クマなおじさんの名前を改名しています。バンディット→バンデットになってます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ