第10話
時間ができたので書きました。他にも更新してます。明日は別のを更新します。悪役令嬢は金曜日には更新します。
馬車の隅に隠れたまま眠ってしまい、目が覚めたら知らない場所の豪華な部屋に寝かされてました。悪役令嬢廃業中の、小動物令嬢のラナです。
「ここどこ?…馬車で眠ってたのに」
知らない間に、連れて来られたようです。キョロキョロ回りを見わたすと豪華な部屋です。お金かかってるわ〜。庶民の家ではないよね。
「お目覚めになられましたか?ラナ様」
教養たっぷりの、前世でアルプス少女と出てくる家庭教師(CMの男性)に似てる人がいます。
「ここは何処ですか?少し前まで馬車に乗ってましたが、どうして?」
首を傾げながら疑問に思っていると、家庭教師に似た人に話しかけられました。
「ラナ様、私は侍女長をしておりますアグネスと申します。今度、ラナ様は重要なお仕事を任されると聞いております」
仕事?もしかして馬車の運賃が変わりに働けと!ありえるよね、お菓子も美味しかった。…まあいいか、行くとこないし、怖いので戻りたくもないから。
でも、ここが何処かは教えてくれなかった。
「ラナ!目が覚めたのか?」
イケメン(名前忘れた)人です。ここ何処ですか?
「はい、ありがとうございます。今、目が覚めました」
イケメン(名前忘れた)が、笑うと凄い威力あるわ。
「聞いたと思うが、衣食住を保証するから働かないか?私の仕事を手伝ってくれ」
それも良いかも。住む所と、ご飯が食べられれば問題ないよね。前世の記憶しかないから、贅沢しなくても生きていけそう。
「はい!私にできる事をなら。でも、私でも大丈夫ですか?」
私にできる仕事あるのかな?小動物だよ?
「ああ、大丈夫だ。君にしかできない」
イケメン(名前忘れた)人が力強く言います。私にできる仕事があるそうです。簡単だといいなぁ〜。
「アルフォンス殿下、ラナ様専用のお部屋が出来ております」
アルフォンス殿下?殿下!今名前が判明しました。ちょっと忘れてたんです。分かって良かった。
……でも、殿下って偉い人だよね?大丈夫かなぁ。
「ラナ、行こう君専用の部屋だ。足りない物があったら言ってくれ、用意する」
専用の部屋?特殊な仕事ですか?難しくないといいな。
「ここだ、入ってくれ」
中に入るとお仕事部屋の様ですが、隅に小さな小部屋があります。その前に連れて行かれました。
「明日からここで、私の仕事が終わるまでいてくれ」
真剣な顔で言われました。間違いでなく?
「え?この中に居るだけでいいのですか?」
この殿下、私に一体何をさせたいのかな?居るだけでいいなら、楽でいいですけど。
「ああ、頼む。君の仕事だ」
小動物令嬢の私に新しい仕事?小部屋住まいが決まりました。居るだけでいいと言う簡単な仕事らしい。
そう言えば、ここが何処かもきいていません。聞かない方が心臓にいいと思った私は、知らないふりをする事を決めました。




