平行宇宙編AMラジオ「Amikana & Mika」:第28回「全米も泣いた?」
「ここでお知らせがあります」
<はい。何でしょう?>
「実は……映画ができます!」
<え?! 私聞いてない! 何の映画?>
「『時間戦士は永遠の夢を見るのか』です!」
<え? え?! もしかして、本編?!>
「そうです!」
<え? 平行宇宙編じゃなくて、本編?!>
「はい。そう言いました」
<マジで?! あれ、映像化したら結構お金かかるよね? 特に最後の方>
「はい。お金かけました!」
<ほんとに?!>
「はい。ポスターが仕上がってますので、ご覧下さい」
<凄い! ほんとだ! 一体いつ撮ったの?!>
「フフフ……」
<夜、時々いなかったのは、そのせい?!>
「フフフ……」
<あれ?……これ、『共演:ミカ=アンダーソン』って書いてるけど……私、映画撮ってたの知らないけど……>
「はい。私も知りませんでした」
<は? 『主演:アミカナ=デフォルマ』って書いてるじゃん>
「アミカナはアミカナでも、アミカナ5です」
<え?……アミカナ5が撮ってた映画って、続編じゃないの? 本編?!>
「はい。本編です。私『アミカナ4』の物語になります……」
<え?! マジで?! え、じゃあ、私の役は誰が?>
「アミカナ5です。一人二役になります」
<じゃあ、このキャスト、嘘じゃん! 法律的に問題あるよね?!>
「仕方がありません。所詮フィクションなので……」
<フィクション? 何が?>
「このラジオ自体が」
<いやいやいやいや! そんなメタな納得の仕方ある?! 何で私達に話が来ないの?!>
「監督の神の手に聞いて参りました」
<ああ! 何て?>
「『アミカナ4さんとミカさんはラジオで忙しそうだったので、申し訳ないと思って、今回は見送りました』とのことです」
<……そんなわけないだろ……。大体、今回見送って、次、何があるのよ?!>
「やっぱあれかな。クソ神とか散々言ったからかな?」
<私、言ってない!>
「とにかく!……できてしまったものは仕方がありません。私達は、宣伝大使として、この作品をたくさんの方に紹介していきたいと思います」
<出てないのに?>
「……まあ、私達の物語ではあるので……」
<え~、何か納得しがたいんですけど!>
「実は私、試写を見まして」
<え? 私、知らないけど>
「アミカナ5の演技が凄かった! さすが新型。ラストは涙無くしては見れません。嗚咽を堪えるのに苦労するくらい。まあ、私には泣く機能ないけど」
<……な~んか変だよね?>
「何が?」
<これ、アミカナならブチ切れる案件だと思うけど……>
「いや、私ももう大人だから……」
<何を約束したの?>
「え?」
<何か約束したんでしょ? 神の手と! 言いなさい!>
「あー、実は……続編の主役を……。鉄拳制裁と引き換えに」
<ちょっと待って! 何でアミカナだけ?! 私は?!>
「大丈夫。ちゃんとお願いしといたから」
<……ああ、ならいいけど……。ありがと……>
「ただ、今回の本編がヒットしないと、続編は作れないそうで……」
<宣伝大使、一緒に頑張ろ!>
「……ということで、11月15日から、全国の松竹梅系の映画館で公開となります」
<皆さん! 是非、劇場に足をお運び下さい!>
「……『こんにちは! 私はアミカナ=デフォルマ。あなたにとっては遥か未来からやって来た、歴史改変阻止者よ。あなたにエスコートをお願いしたいの』……」
<凄い……生予告編だね……>
「全米も泣いたそうです」
<泣いてない泣いてない。……あれ? じゃあ、夜、時々いなかったのは何?>
「ああ……志音の家にお泊まり……」
<はー! 愛を営んでる間に、後輩に仕事取られてるじゃん!>
「『育んでる』にして! 『営んでる』はおかしいから……。以上!」
<『AMラジオ>
「アミカナ・アンド」
<ミカ』でした!>
<「バイバ~イ!」>
<目標いくら?>
「400億」
<よ?!……>




