転生したら自分の作った小説の世界に飛ばされた件
俺は、25歳フリーターだ。大学に受かったのをいいことに夢も希望もなくESも書かずに就活もせずだらだら生きていたら何かの手違いで大学を卒業しやむなくフリーターとなったわけだ。親は、いい顔はしてないがそんなの知ったこっちゃない。こんな人生の敗北者みたいな生活を送っているが、それは表の顔だ。実は俺は陰で創作活動に勤しんでいる。何をしているかだって?そう俺はノベリストだ!フリーターとして仕事をこなしながらいつか、巨匠になってやる!!!そして印税でバカ稼いでタワマンの最上階で愚民どもを見下してやるぜ!今は異世界ファンタジーを書いている。主人公は使えない能力を持っていたが、ある日覚醒して勇者になるという話だ。まるで俺のことみたいだな!いつかこの主人公みたいに才能の原石を開花させてやるぜ!まあ自分語りはこんなもんだろう。俺は今からスーパーのバイトに行ってくる。スーパーのバイトはまぁ意外と楽しい。熱心に働いていたら店長にお前も正社員にならないかと聞かれたが、ならないフリーターとして生きるのが人として美しいと返した。その後親にこの話をしたら、半殺しにあったのは聞いてくれるな。そんなことを考えながら俺はバイト先に向かう。
あと5分ほどでバイト先につこうとしていた時に俺はある一つの車に目が行った。なにこの車逆走してるじゃないか!あっ危ない!!止まれ!!止まってくれ!!しかし俺の願いはむなしく逆走車は車にぶつかった、だめだったかと落胆していると、逆走車に跳ね飛ばされた車がまた別の車にぶつかり、玉突き事故が起こり始めた。まじかよ...と思った瞬間俺の目の前に車が飛んできた。まじかよ...おれは思いっきり車に跳ね飛ばされた。まじかよ...おれ小説界の勇者になるんじゃなかったのかよ。こんなところで俺のビクトリーロードが...俺の意識は徐々に薄れって言った。
あれ?ここは、俺は見覚えのある草原に立っていた。ここは...そう言って自分の恰好を見てみると俺の書いていた異世界ファンタジーの主人公にそっくりだった!/(^o^)\ナンテコッタイ俺は本物の勇者になってしまったということなのか。よし、この圧倒的な力でこの世界を支配してやるぜ!たしかこいつの能力は物質を3mm浮かすというやつだったな。このドラ〇もんコンプライアンス的には最強の能力だが日常生活では一切役に立たないくそ能力だ。しかし、この能力の真髄は物質を浮かせる対象に制限がないことだ。その気になれば辺り一帯を宙に浮かすことができる。3mmだけど。また、この能力の対象はすごく細かい範囲まで適用できる。例えばヒトの細胞を3mm振動させることによって体の構造をめちゃくちゃにできる。また有効射程も無限で、その気になれば魔王も一撃で沈めることができる。しかし、さすがに見えないものを動かすことはできないので、とりあえず魔王城に行くとするか。世界を統べる王は一人だけでいい。
ここからはダイジェスト
我は魔界の門番。お前を通すわけにはいかない。ぐあああああ
我は魔王城の門番。お前を(以下略)
我々は魔王様の両翼(以下略)
ついにここまで来たかこの魔王が直々に(以下略)
というわけで無事世界を救うことができた。やったぜ☆というわけで俺は王様にほめたたえられ、魔王のいた領地を任されることになった。そして就任式
その日世界を救った勇者のことを一目見ようと大勢の人が集まっていた。そして俺がスピーチをする時が来た。おれは壇上にたってとりあえず目についたカップルの一人の細胞を動かして爆散させた。
うーーんサイコー☆会場がざわつく。俺は淡々と言葉をつづけた、えー今のは私の仕業です。このように私は簡単に人を殺めることができます。こんな風に。と言って俺は王の側近の一人を爆散させた。ですので今から皆さんは私の言うことに従っていただきます。こうして俺はこの世界の王になっていつまでも幸せに暮らしましたとさ、おしまい。