冬のある日、きみと
「家に泊めてくれない?」
朝のニュースが言っていた最低気温は3℃、そんな日の夜に街灯の下で彼女は座っていた。
「聞いてんの?」
見ると彼女は高校生だろうか、制服を着こなしてて、
いかにもって感じの金髪で、駅の近くで2.3人で纏まって大声で笑いあっていそう、そんなイメージだ。
「おーい、おじさーん、聞いてる〜?」
「うるせえ!俺はまだ17だ!」
なんてやつだ!俺はどこからどう見ても高校生だろうに…
「あ、聞いてたか。でもその格好で高校生はない!」
「断言すんな!まあいいや、で、なんだっけ?」
「だーかーらー、家に泊めてってば!」
「断る!」
「なんで〜べつにいいじゃーん。一晩だけだから〜」
「帰れ!親も心配してるだろ」
彼女はいきなり俯いて、少し弱々しい声で言った
「どうせあんなやつ、私なんか気にしてないよ」
俺は慌てて
「あぁ、なんかすまん」
と言ったのだが、彼女は肩を震わせて
「くくっふっふふっあーはははははは」
笑いだした
「ガチにすんなっておっさん「だからおっさん言うな」あーはいはい」
彼女はひとしきり笑って言った
「いやーなんか元気出てきたわ。なんかごめんね、おにーさん」
そう言って彼女は立ち上がると
「あぁ、なんか元気出てきたわ。ありがとね!」
いや、俺何もしてないんだが、、、
「やっぱ泊めてってのはなし!ただ…」
そう言って彼女はまた俯いて
「…いや、やっぱいいや。じゃあね、おにーさん」
そして真っ暗な道を1人で歩いていった。
翌日のニュースには17歳の女子高生が両親を刺し、自殺したと報道していた。
動機は遺書に書かれており、毎日暴力を受けていたそうだ。
今日もあの街灯の下で彼女と会うことは無かった
こんな短い作品読んでくれてありがと
暇な時にもっと作っていきたい
高評価お願い
次が出る確率上がる( *¯ ꒳¯*)ドヤァ
最後にもう1回、読んでくれてありがとう