プロローグ
処女作です。生暖かい目で読んで頂ければ幸いです。よろしくお願いします。<(_ _)>
燦々と輝く夏の太陽が照りつける中、横断歩道を横切る1つの影があった。
影の名前は、黒影蟲露今年16歳になる高校生である。中肉中背の体型で俗に言うモブ顔である。そしてライトノベルをこよなく愛する1人のオタクでもある。しかし彼は1つだけ、普通とは違う所があった。
彼は今急いでいた。
「ヤバイヤバイヤバィー!遅刻するー!」
とてもしょうもない理由で。
「くそ!甲ちゃんを愛でていたら30分も経ってたなんて!」
「くっ、これも美しいフォルムで俺を誘惑する甲ちゃんのせいだ!」
甲ちゃんとは彼が家で買っているクロカタゾウムシである。
蟲露は小さい頃から虫に興味をもち、小学1年生の時から家で虫を飼う様になった。年々飼う虫の種類も増え、今では100種類以上の虫を飼っている。
彼の両親は、父は普通のサラリーマン。母は昆虫学者をしている。
蟲露が虫を好きになったのは母のせんの…虫に関する教育の結果とも言える。
「あと10分で学校まで行くためには、もう信号無視をするしかない!」
「うおおおぉぉぉぉ!」
これが蟲露の日常である。しかし今日に限っては、日常とは少し違うがあった。
蟲露の目の前で信号に飛び出す1つの影があった。
「はっ!なんで甲ちゃんがここに!?」
今日の朝に甲ちゃんと遊んでいる途中で時間に気づいた蟲露が虫籠に甲ちゃんをかえすのを忘れて、学校への準備をしている間にカバンに引っ付いていたのだ。
横断歩道に出た甲ちゃんの横から迫るトラック。
「間に合ええぇ!」
必死に手を伸ばす蟲露。その手はなんとか甲ちゃんに届いた。しかしその時には蟲露の目の前にトラックが迫っていた。
ドン!と言う音と同時に体に衝撃が走る。
(甲ちゃん、守りきれたかな?)
そう考えると同時に蟲露の意識は闇に包まれた。
『我が子達のために命をかける奇妙な人間がいようとは…』
『気に入った。汝には第2の生と我の加護を与えようう。』
『新しい虫生存分に楽しむが良い』
文章を書くって難しいですね。(;´д`)
誤字脱字があれば教えて頂ければ幸いです。