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異世界魔刀士と七変化の眷属   作者: 来夢
第2章 インレスティア王国編
25/203

第24話 メタモルフォーゼ

―― ザバル領・クロードの町付近 ――


堕天使レクトリスが、勇者を抱え連れ去ったあと、周りを見渡すと、王子を始め全員倒れていて、誰一人殺さず終わったと思い、ほっと胸を撫で下ろす。


「どうやら、終わった様だな。フィーナ、面倒だとは思うけど、治癒魔法を掛けてやってくれないか?」


「そうね! 了解だわ」


王子は憑依?されていただけで、怪我をしているわけではないが、フィーナが治癒魔法を掛けてやると、王子は「んっ……」と、言いながら目を覚ますと、体を起こして辺りを見渡す。


「ここは……何処だ?アルムはどこへ……」


王子は、かすれた声でそう言う。


『アルムって?ああ、勇者の事だよな。多分……』


「どうやら、記憶はあるみたいですね。勇者は堕天使が連れて去って行ってしまいましたよ。お聞きしたいのですが、記憶は全てあるのですか?」


「全てとは言いがたいが、ある程度なら……それより貴殿は?」


「私の名はタクト、そして、隣にいるのが従者のフェルム、それから、あちらで治癒魔法を掛けているのは、仲間のフィーナです」


治癒魔法を掛けているフィーナを紹介していると、突如フィーナが光る。


フィーナは、スキルボードを確認して不適に笑っている……


『まさか……このタイミングでスキルを習得したのか?でもスキルの習得で、不適に笑う事あるのか?嫌な予感がする……』


そう自問自答していると、王子が喋り始めたので、この件はひとまず考えるのを保留にしておいた。


「フェルム殿の事は、堕天使を通して知っている……そう言えば私も名乗るを忘れていた。私は、カイル・フォン・ロンフォードこの国の王子だ。改めて、身を乗っ取られていたのを助けて頂いた事に礼を言う。ありがとう」


先ほどの乗っ取られていた時の態度とは一転し、王子は名乗ると深々と頭を下げた。


「頭をお上げ下さい。それに礼には及びません。私と仲間はフェルムの恋人であるアイラを探しに、この地へやって参りました」


『一国の王子に、頭を下がられると照れるし、実際についでちゃっついでだよな……』


「カイル王子!アイラ、アイラは無事ですか!それに今どこに!」


フェルムは、居ても立ってもいられずに、カイル王子に詰め寄る。


「フェルム落ち着け!それでは、王子が答えれないではないか!」


「は・はい。取り乱して申し訳ございません……」


王子は、自分の意思でアイラさんを拘束した訳ではないのに、フェルムに頭を下げ謝罪をし、ザバル男爵の屋敷で現在も療養中だと話した。


王子のその言葉でアイラさんが無事だと知ると、フェルムは安堵した顔へと変わる。


「タクト様。ありがとうございます。アイラが無事でほっとしました」


「お礼なら、アイラさんに無事会えてからでいいよ」


そう答えると、今度は勇者を助け出す為に、堕天使を倒す手立てを考える。


『勇者を救い出すには、少しでも情報が必要だよな……』


そう思い、王子にどの様にして堕天使が全員を操っていたのかを質問すると、王子は詳細に情報を話してくれて、話の内容を要約するとこうであった。


まず、王子自身は体を乗っ取る形で憑依され、意思とは関係なく操作されていた。拒否しようにも抗う事すら出来ずに、だだの操り人形の様に操作されていたそうだ。


続いて勇者の事についてだが、勇者は本当の意味で操られていたらしく、これは、堕天使の命令に忠実に従い、下僕のように操れるユニークスキルだと言う話である。


ここでラノベの知識ではあるが、あるスキルの名称が頭に浮かぶ。


『まるで、魅了や誘惑だよな……』


この事は、フィーナに後から確認する事にして、その他の兵士は、思考誘導と言う術式を使用していたらしい。効果は、何でも言う事を聞く洗脳の様な感じだと理解した……


「なるほど……やっと理解出来ました。どうやってあんな人数を操作していたか疑問でしたので……それに、勇者は無言に対し、兵士達は喋っていましたからね……納得しました」


「よく観察しているな……タクト殿は」


面と向かってそう言われ、少し照れると、王子にアイラさんの所まで、案内してもらえないかをお願いをすると、快く承諾してくれた。


大体の話が終わったので、周りを見ると、フィーナは治癒魔法を全員に掛け終わったのか、こっちに向かって歩いてきた。


「ようやくこっちは、全員目を覚ましたわよ」


「ありがとう。助かったよ」


そうフィーナと話していると、王子の下へ、勇者の仲間である女性が詰め寄る。


「王子!アルムはどこへ……」


「ローラ、すまない。私の力が及ばない為に……こちらに居るタクト殿の話によれば、堕天使に連れていかれたそうだ……」


「ま・まさかこんな事になるなんて……アルムは、幼馴染でもあり仲間です。 必ず私たちの力で救ってみせます!」


王子は、ローラと呼んでいる女性に謝ると、悔しそうに歯を食い縛り、涙を溜めていた……


「ただ闇雲に探しても時間が勿体ない。私も全力で助け出すのに協力するから、先に兵士を連れて城まで戻ってくれないか?」


「はい……王子のご命令とあらば……」


流石の王子にも、どうする事も出来ないのが分かったのか、ローラさんは、王子の言葉に納得をするしかなく諦めた表情をした。


それから、こちらの顔を見ると「助けて頂いた御礼は、いずれまた」と、一礼をして仲間のところへ戻って行った。


すると、さっきフィーナに瞬殺されていた、兵士長らしき人物がカイル王子に喋りかける。


「王子はこれからどうされるおつもりですか?」


「私は、この者達とザバル男爵の屋敷に行き、アイラさんを引き渡す責任がある。それに男爵にも話がある。この件に関しての報告義務もあるからな。だから二、三日、この地に留まった後に城に向かう予定である」


「しかし、この者達は信用できるのですか?それに護衛はどうなされるおつもりですか?」


「それについても、本当に私達を害する者達なら、治癒などせずさっさと殺すとは思わないか?」


「それは、そうですが……」


「しかもだ、治癒魔法が使えるのは教会の関係者だけだ。私には教会関係者がわざわざ王家に敵対するとは思えない」


「ごもっともな意見です……」


「実力的にタクト殿は底が見えん。何せ操られていたとはいえ、勇者を始め誰一人としてこの者達に指一本触れる事すら適わぬではないか?」


「はっ!分かりました。では王国騎士長として、カイル王子を守るのは私の責務ですので、是非ともご一緒させて下さい!!」


「っと、王国騎士長が言っているが同行させても宜しいか?」


「はい、分かりました。二人もそれでいいかな?」


フィーナとフェルムは了承する様に頷く。


王子は勇者一行と兵士を集めると、兵士は二列に綺麗に並ぶ。


「皆の者よく聞け! 私はこの者達としばしの間、行動を共にする!そなた達は、勇者の仲間一行と共に先に王城に向かってくれ!良いな?」


「は!」全員が口を揃えて返事をする。


『それにしても、まるで軍隊みたいだよな……ていうか軍隊か……』


「それではこれより行動を別とする。速やかにこの地を離れ、また城で会おう」


兵士達は解散し、馬車を用意しに町の門へと向かい始めると、王子は先ほど話しをしていたローラさんを呼び止め、誰にだか分からないが手紙を託した。恐らくは国王陛下であろう。


兵士たちが馬車に荷物を積み、撤収の準備を始めたのを見届けた王子は「それでは、我々も行くとしようか。タクト殿達もそれでよいな?」と聞いてきたので、それを了承する。


車で、領主の所まで行くわけにはいかないので、王子の馬車に乗せてもらう事となり、いよいよ領主の町へと入る事となった。


「さぁ、遠慮なく乗りたまえ」


馬車の扉が開かれると、結構な段差があったので、自然とフィーナの手を取って馬車に乗り込もうとする。


フィーナの顔がやけに嬉しそうだったので、そこで、始めて手を取った事に気がついた。


「ふふふ……エスコートしてくれて、ありがとうね!」


「つ…つまづいたりしたら、大変だしね……」


こんな感じで、少し動揺してしまったが、フィーナを馬車に乗せると馬車はゆっくりと走り出した。


馬車は王室専用車のようで、白をベースの車体に、金の細工が嫌味なく装飾されており、中は広くてそれなりに豪華であった。


しかし、ガラスが無いせいか、スライド式の木で出来たオープン窓であり、サスペンションなどの緩衝材を使っていないのか揺れが酷い。


『これじゃ、窓を開けたら丸見えだし、閉じると明かりを点けなきゃ、当然真っ暗だよな……揺れも慣れていないせいか、腰というかお尻を痛めそうだよ……』


車の性能のありがたみを実感しながら、馬車は町へと向かうと町の門が近くに迫る。見た目は、あきらかに村とは違い、高く白い壁に囲まれ、堀があり水も張られている。


それから町に入ろうとすると、門の所で門兵二人が敬礼をしており、町に入ると道は島と同じで石畳が敷かれ、馬車が進むとリズムよく”コッコッ”と鳴っていた。


町並みは、綺麗に区画整理されていているようで、まるでヨーロッパのプロヴァンスを彷彿させる、白い壁に明るい瓦屋根の家が並んでいた。


所々ある店も、ここから見る限りでは、店内に陳列されている物は少なく、オーニングの様な、日よけの下に商品が並べらていて見た目も楽しかった。


フィーナも町に興味があるのか、馬車の中からその様子を見ていたので、今度暇を見つけて一度ショッピングに来ようと思った。


こうして、馬車に乗り数分後、領主の屋敷の門をくぐり抜けると、ロータリーを半周し、玄関の前に到着をする。


「さぁ、着きました。それでは早速参りましょう」


王子のその言葉に答えた後、再びフィーナをエスコートして降りると、御者さんは、馬車を屋敷の裏に置きに向かったので、見送った後に屋敷の扉に向かって階段を上がる。


階段を上がりきると、屋敷に入る扉の前で領主らしき人物が待ち構えていた。


「皆様、ご無事でなにより……はて??お出掛けの前と、随分と雰囲気が違うと言うか……元にお戻られたと言うか……」


領主であるザバル男爵は、王子の雰囲気が違う事に、直ぐに気付いた様だ。


「ザバル男爵、その感覚は間違っておらぬ。実のところ、恥ずかしい話だが、我々全員は堕天使に操られいたのだ」


「なるほど。納得しました。それでそちらの方々は?初めてお目に掛かりますが?」


「今は時間が無いので、後ほど正式に紹介しよう」


「そうで御座いますな。それにいたしたても、堕天使とは……中々に厄介ですな……」


ザバル男爵が少し考え始めると、フェルムが痺れを切らせ、王子に小声で「カイル王子、アイラの所に早く……」と耳打ちをする。


「そうであったな。ザバル男爵。早急に使って申し訳ないが、この者達をアイラさんの所へ案内してやってはくれないか?」


「はっ、承知致しました。それではこちらにどうぞ……」


ザバル男爵はそう答えると、直接屋敷の扉を開ける。すると、ラノベやアニメの様に、執事や、メイドなどの従者が整列していて一斉にお辞儀をされて、慣れていないせいで少し驚いた。


『へ~!実際こうしてみると圧巻だよ!』


「さぁ、こちらへどうぞ」


屋敷の中に入ると、王子は残務処理をすると言うことだったので、騎士長と一緒に執務室に行くと言って、先に歩いていった。


俺達は、ザバル男爵自らに案内してもらう事になり、屋敷の階段を上がり、アイラさんが治療されている部屋の前で立ち止まる。


「皆様、こちらの部屋でございます」


サバル男爵は扉を「コンコン」とノックをすると「ワシだ!入るぞ」と言ってドアを開けると、メイドがこちらに向かってお辞儀をしていた。



フェルムはベッドで眠るアイラさんを見た途端、直ぐ近くに寄り、手を握り「アイラ!無事に戻ってきたぞ……半年もの間、お前を放っておいてすまない」と、声の届かぬ女性に喋りかけた。


「フェルム殿?と申しておったな。教会から治癒術士を呼んで何度か治療を行ったが、一向に回復せぬ……今後はどうされるおつもりか?」


「その件なら大丈夫ですよ。私に任せてくれれば」


「フィーナ様……アイラを救ってやって下さい」


「勿論よ。約束だからね。でも、その前に、タクト少しいい?」


「別にいいけど、今俺に出来る事はなにもないぞ?」


「いいから……ザバル男爵、準備の為に少し席を外したいのですが、宜しいでしょうか?」


「準備が必要なら、隣に小部屋がある。そこを使うといい」


ザバル男爵は、何か深刻な話があるのではと勘違いしたのか、別部屋の使用許可をしてくれた。


『流石は領主まで上り詰めた人だよな。今まで行動や言動を観察していたけど、とても頭の回転が早く、頼りになる人だよ』


「フェルム、タクトに、すごーく大事な話があるから、5分ぐらい時間を頂戴」


「はい。治して頂けるのなら、それくらいの時間は、何も問題ありません」


「じゃ、その間アイラさんの手でも握って、励ましてやって」


「意味があるのかどうか分かりませんが、承知いたしました」


「じゃ、タクトこっちへ」


「準備っていったい何の準備だよ~」


「いいから」


フィーナは俺の手を引っ張ると、少し強引気味に隣の部屋に移動した。


「で、改まって、凄く大事な話って、いったい何?」


「ちょっと……これ見てよ……」


フィーナはスキルボードを浮かび上がらせる。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――

現在時間


AN 11:37


フィーナ 妖精族(18歳) 称号 タクトの眷属


固有スキル(NEW)


変身(変身と詠唱すると最大7職種に変身可能)


――妖精――

髪の色 金色 (セミロング) 青色い目

<スキル>

アノース語 日本語 隠密 飛行


<???スキル>


転移魔法 神眼Lv3(スキルボード、鑑定、索敵)全属性魔法 リンク


固有武器 なし

付属スキルなし

衣装 妖精の服


――魔法少女――

髪の色 茶色 (ツインテール) 黒茶色の目


<スキル>

アノース語 日本語 



<???スキル>


創作魔法 転移魔法 神眼Lv3(スキルボード、鑑定、索敵) 全属性魔法 リンク XXXXX


固有武器 両手 賢者の薙刀 武器クラス 神器(全属性)

<武器スキル>

プロテクションシールド

衣装 制服


――忍者――

髪の色 黒 (サイドポニー) 黒色の目


<スキル>


アノース語 日本語  縮地 跳躍 隠密 忍び足  


<???スキル>


神眼Lv3(スキルボード、鑑定、索敵)


固有武器 右手 子狐丸 神器(全属性)

付属スキル エクステンション

衣装 くノ一



――医師――

髪の色 黒 (ロング) 黒色の目


<スキル>

アノース語  日本語


<???スキル>


神眼Lv3(スキルボード、鑑定、索敵)治癒魔法 蘇生魔法 診断魔法 精神安定魔法


固有武器 なし

付属スキルなし

衣装 女医



―――――――――――――――――――――――――――――――――――




「―――――――!なんじゃこりゃ――!ちょっと待て、落ち着こう……」


「なに、タクト動揺してるのよー、()()()()()()!いきなり光ったと思ったら、治癒魔法使えなくなるんだから……慌てて、スキルボード見たらこうなってた訳で……」


『いや、あの時、不適に笑っていたのを覚えているぞ』


「て事は、女医に変身しないと、治癒系の魔法使えないのか?」


「スキルボードのとおりなら、そうなるわ……」


「…………衣装あるのか?」


「あるわよ!テレビ見て面白そうだから作ったの」


『それで、何か企んでた顔してたのかよ!確か、スキル覚える条件で、熟練度みたいなのあったな……違うかも知れないけど、切っ掛けはそれだな……』


「それでねタクト、女医に変身しないと、治癒出来ないから、まず最初にタクトに見てもらいたくて、それで呼んだの」


『すんげー嬉しいんですけど……なんだか複雑だな、俺の心境。まるでコスプレだよこれ……嫌いじゃないけど……』


「フィーナ、分かった。変身しないと治癒魔法が使えないんじゃ、仕方がないよ……」


「流石タクト、決断早いわね!じゃ変身!」


「―――――――!こっ……これはー!」


『間違えない!こいつは悩殺する気だ。白いコート、白いブラウスにタイトのミニスカートに黒のハイヒールなんて反則だろ!しかも髪の色と長さ、目の色まで変わってるよ!やばすぎるこれ!神様お許しください、僕はもう駄目です…………』


「ん?どうしたのタクト、鼻から血出てるよ!」


興奮をしたのか?あまりの衝撃に、鼻血が出た事を認識出来ずにいた……


「ごめん……精神的に疲れたみたいだ……」


「まかしておいて!精神安定魔法」


「おー、なんだか落ち着いていく……いやいやそうじゃない!こんなのに毎回頼ってはダメだ」


『これから毎回こんな感じで、生きていかないといけないのか……神様!嬉しいけど、ひどいよ……』


「また落ち着いたら、他のスキルの説明するから、そろそろ、アイラさんの治療に戻りましょうよ」


「はい……分かりました……」


何故だか負けたように肩を落とし、またしても敬語になってしまった……


元の部屋に戻るとフェルムとザバル男爵は、フィーナが、まるで別人になったような変化に驚いていた。


「どうしたんですか……その姿にその格好?まるで別人のようですが……」


「ああ、俺も驚いたけど、フィーナだよ。間違いない」


「いったい何があったんですか?」


「これには、色々と深い大人の事情があるんだよ。今は少し説明を待ってくれないか……」


「そうおっしゃるなら……」


「じゃ、納得したみたいだから、治しましょうか」


恐らく『いや!誰も納得なんてしてないって!』と心の中で全員がつっこんだであろう。


「お願いします」


フィーナは手に魔力を集め……「診断」と詠唱をすると、アイラさんの体はMRIの様に、頭から足まで、光の輪が下がっていく。


「ああ、そう言う事ね!じゃあこれで良いよね!蘇生魔法」


今度はそう詠唱をすると、アイラさんの全身が一瞬光り、目を覚ます。


「ここはどこ……確か……私は矢を受けて……」


「アイラ……良かった、目を覚まして」


「フェルム!?貴方なの?無事で良かった……!」


アイラさんは、目に涙を溜めて、フェルムに抱きついた。


「いやはや……驚きました。結構手を尽くしたのですが、こんなにもあっさりと……」


その一部始終を見ていた、サバル男爵は驚愕していた。


「身体を検査したら、呪いの様な術式が組まれていたわ。これじゃ治癒魔法だけでは治らないわね」


フィーナは腕を組み、説明をすると苦笑いをして、この術式の厄介さを説明した。


「いやはや御見逸(おみそれ)れいたしました。まさかと思いますが、あなた様は、王都で数年ぶりに認定された聖女様では?」


「違うわよ。私はタクトの眷属で、それ以上でも、それ以下でもないわよ」


フィーナは、ブラウスがはち切れそうなくらい、大きい胸を張って誇ると、その姿を見て、また鼻血が出ているのを、精神安定魔法で治してもらったのだった…………





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