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#8教育

弥生人の知能が高いですが、気にしないでください。

神武天皇即位紀元3年(紀元前557年)


あれから3年が経ち、人口はかなり増え、46人になった。女は子どもを最低4人は産めという政策の

おかげだろう。


さすがに天皇の住まい竪穴式住居じゃ威厳がないので立派な二階建て木造の家にしておいた。

村もかなり大きくなり、中心部(俺の家の周辺)には家が立ち並び、その先には田んぼが広がっている。

既に総面積は5aぐらいだ。たった3年でここまで発展するのだからすごい事だよな。


そろそろ産まれた子どもが小学生になろうとしている。その前に、小学校を建設した。

外観はただの長屋だ。校庭があるので少しはマシだろう。もちろん学校の備品もある。その中で

一番重要な黒板は、とりあえず加工した石で代用。黒板塗料なんてものはもちろんないのでな。

チョークっぽい柔らかい石があるし、天然スポンジで黒板消しの代わりにする。


教育の内容は、国語、算数、体育、道徳(洗脳)の四教科だ。ちなみに就学期間は3年。教科書を

作りたいがまだみんな文字を読めない、というか文字さえないので国語で文字を教える。

漢字はまだ早いので平仮名だけだ。算数では四則演算、大小比較などだ。

理科や社会は村人達にはまだ早い。体育は、木刀や弓で武術の練習をさせる。これから来るだろう

戦に備えてだ。ちなみに男女共にやらせておく。道徳では俺の偉大さ(捏造)を伝える。

内容は最初に村人に語った日本神話のパクリだ。子供なら十分に信じるのじゃないか?。

全体的に弥生人には難しい気もするが子供は柔軟なのでなんとかなるだろう。


子供に教える前にまず、教師(研修生)に教える。場所は小学校の大広間だ。だがそこで問題が起きた。

それは国語の時、文字を教えようとしたら村人にこう言われた。


「文字とは・・何でしょうか?」


そうか、文字がないんだからそもそも文字が何かを知らない。


「文字とは、話す声を絵のようなものに当てはめ、書き留められる便利なものだ」


と説明したが、みんな首を傾げる。分かっていないようだ。百聞は一見にしかず、実際に教える。


「これは「あ」と読むことができる。そしてこれは・・」


など丁寧に説明し、ようやく理解してくれた。


「なるほど、これは便利だ」


「やっぱり帝はすごい」


などと感心する。それと何故か分からないがみんな自然と俺を「帝」と呼ぶようになった。

まあ別にいいか。この調子で他の教科も教え、全教科、学ばせる事ができた。算数は、計算が

ちんぷんかんぷんな奴もいたが。これで教育の心配はしばらくはなくなっただろう。





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