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#71策略

神武天皇即位紀元170年(紀元前490年)

福島県、山形県、宮城県、高知県を領有化。東北地方に進出したのと、四国地方を平定した。

このまま行けば、本州統一も夢じゃないな。北海道は苦戦しそうだがな・・・東北よりも寒い

となると、スピードも落ちそうだ。

日本皇国は領土拡大しているが、サチ国も同じなようで、周辺諸国を征服し、ついに九州統一を

果たしたそうだ。俺の思惑通り、弱小国を倒してくれた。これで面倒な手間も省けたな。

そろそろサチ国を攻め落とす頃合いかな・・・



サチ国サイド


同じ頃、九州を統一したサチ国はお祝いムードにあった。念願の九州統一を果たしたサチ国に

喜びは隠せなかった。


「ついに、筑紫島(九州)を統一したな。ミエ」


「ええ、そうですね。しかしまだ脅威は・・」


「日本皇国のことか」


「はい、そうです」


国王は言わなくても分かっていた。そう、まだ東には大きな脅威の日本皇国がある。

この国は、きっといつか攻めてくる、そういった緊張の中にサチ国はあったのだ。


「・・だが大丈夫だ。じきに手は打つ」


「どういうことですか?」


「日本皇国と戦争をするのだ」


「っ!!?そんなの敵うわけが・・」


ミエは驚いた。国王ははっきりと日本皇国と戦うと言ったのだ。ミエは瞬時に無理だと思った。

いくら九州を統一し、国力は大幅に上がったとしても、あの高い文明を持つ日本皇国に挑もうなど、

無理な話だったからだ。そもそも、サチ国の武器などは日本皇国頼りなのだから、置かれている

状況でもすぐに無理だと判断できる。


「それなら問題はない。とても頼りになる協力者がいる」


「協力者?」


その言葉が引っかかった。この島に他の国はないから、協力する国などないと思ったからだ。


「ああ、大陸の1国である(せい)が私たちの味方になり、援軍を出すと言ってくれた。

さすがの日本皇国でも大陸には敵うまい」


「いつの間に・・・」


国王は既に大陸を味方につけていたのだ。国王が自分の国を過信しているのもそのせいだった。


「これから、彦島にある倉庫を襲おうと思う。あそこなら警備も手薄だし、色々なものが揃っている。

それでいいよな?」


「は、はい・・・・」


ミエもまた、大陸の力を過信していた。そのため、いつもなら冷静に処理するのもできずに、

ただ返事をするだけだった。


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