#52地方自治
ここから主人公視点に戻ります。
神武天皇即位紀元60年(紀元前600年)
西三河地方北部(豊田市以北)、尾張地方(名古屋市以北)、伊豆大島、西湘地域(小田原市以西)、
峡南地域(富士川町以南)を平定。自衛隊の隊員数の増加により、領有化はかなりスムーズだった。
それに、山梨県に行くと、かなり人が少なかった。やはり1年の気温差が激しいのが影響している
のだろう。果樹の栽培には適していていいのだが。神奈川県も今みたいな大都市なわけでもなく、
ただ平野が広がっているだけのド田舎だった。伊豆大島は現代では東京都の区分だが、
元々は伊豆国の領地だし。伊豆大島は無人島だったため、人を送り込んで、船の補給地にでもする。
やはり馬の導入が大きかったか、昔に比べ一気に領土の拡大をできるようになったのだが、
その管理が少し面倒になってきた。今までは地方自治は許されていない中央集権国家だったが、
一部地域で地方自治を許す。
その前に、領土をランク付けする。日本皇国が領有してから40年以上の土地を1等領土、
20年以上の土地を2等領土、20年未満の土地を3等領土とした。
完全な地方自治が許されるのは1等領土のみ。
2等領土では、その土地の首長や議員はそこの住民は決められず、全て国が決める。
3等領土では地方自治は許されない、とした。ちなみに例外としては、首都である葛城市は国の
直轄地なので地方自治はされない。
地方自治体に関しては、まだ国が小さいので都道府県という括りはなく、市町村だけだ。
市町村も、現代と村などの位置が違うので市町村の名前や領域などが変わっている。
現代の日本とは別物だ。
市町村の基準は、人口800人以上が市、400人以上が町、それ以下が村、となっている。
ちなみに今の日本皇国の人口は7000人程だ。
地方自治ができるようになり、数々のメリットが生まれた。まず、その土地の首長を全て国が
決めなければいけなかったのが、住民投票により、国の負担が減ったこと。それに住民の意見が
伝わりやすくなったことなどがある。しかし3等領土はまだ地方自治ではないが。
それもあと何年か待てばいい話だが。




