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#4翌日、国造りの課題

翌日の朝になった。 いつもならリビングで朝食を食べながらテレビを見ている時間だが

今日は洞窟の中で目が覚める。なんという文明の差。そりゃそうだな、文明レベルは2600年も違うの

だからな。寝心地は最悪だったしな。朝食を思い出したら腹が減ってきた。

なぜか前に比べ腹が減ったり喉が渇いたりすることはあまりない。これも能力の一つか?


よし、「取り寄せ」というものを使ってみるか。本当に使えるかは分からないが、

この科学というものが完全に崩れた現実なのであの紙に書かれていたことは信じることにした。

だが、あの紙には使う方法は書いていなかった。よく分からないが、適当にやってみるか。

脳内に、出来たてのステーキを思い浮かべ、手に力を込める。すると思った通りのステーキが

手元に出てきた!

これはすごい。今まで何の特別なものを持っていない俺が初めて味わった高揚感だ。

それはいいが、皿はない、フォークもない、でステーキ単品だ。どうやらそれも一緒に思い浮かべなきゃ

ダメらしい。仕方なく手で掴みそのまま食べた。朝からステーキ・・・というのはどうかと思うがな。

さて、食べ終わったことだし、また南下をしていく。


寝ている間に国造りが何なのか考えた。国造りとは、多分あの差出人の大国主が望んだ世界を

つくれということだろう。いや、分かんないな。


とりあえず村を見つけたら、そこの首長にならなければいけない。そうしないと国造り自体できない

からな。この時代の日本の人口は60万人ほど。とても少ないので人を束ねるのは簡単だろう。

むしろ国造りしないと不老不死のままだ。国造りにはまず国内を整えなければいけない。

この時代、飢饉は当たり前だ。だから農業を改革し、生産力を上げる。


そしてこの時代から戦を逃れてきた渡来人が多く漂流する。史実では大陸の技術を伝えたらことに

なっているが俺がいる以上必要ない。むしろ伝染病の危険性があるしな。大陸は置いておいて、

次は人口だ。そもそも人がいなきゃ何も出来ない。生産から軍事、商業まで・・何もかもだ。


それと今の日本には動物が何もいない。いるとしたら狼、イノシシ、熊、鹿などだ。

牛がいなければ肉も牛乳も手に入らないし、馬がいなければ移動に不便。

羊がいなければ毛皮が作れない。今の日本には課題が多過ぎる。何から始めればいいんだ?





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