#48企業
貨幣が順調に出回ってきたので、ついに会社を創設する。しかし、その前に法整備だ。
商法を制定。これもまた、条文が長い法律なので、説明は省く。主に商業に関しての人のあり方や、
商行為について書かれている。
会社法を制定。こちらも長いので説明は省く。会社の仕組みなどが規定されている。ただし、
株式会社はまだないのでそれに関しては条文でも省かれている。
法整備は一旦整えたので、日本皇国初の国営企業、皇国商会を立ち上げた。名前の通り、
主に物資の販売や、卸売り、さらに小売り業などをする。いわば総合商社だ。
皇国商会の代表者は俺ではない、代理人を立ててある。天皇が商売をしている、というのは
どうかと思うのでな。それに、同業者も皇国商会の代表が俺だと知れば、気が引けて
競争が起きなくなってしまう。
ちなみに民営の商社もつくってある。同業者がいなければ、市場は独占できるが競争が
起きないので意味がない。ライバルか何かがいないと人は頑張れない。
皇国商会の他にも、運送業の皇国物流、倉庫業の皇国倉庫、広告業の皇国広告(ダジャレか?)、
なども立ち上げておいた。
商社を創立し、市場経済が活発化してきた。市場の賑やかさも増している。貨幣が導入されると
国民の生活も変わってくる。今までは基本的に自給自足で、足りなくなったら市場に行く、
というのが普通だったが、それも物々交換の時代の話。今はそこまで変わっていないが、
そのうち自給自足が完全になくなり完全な市場での購入に変わるだろう。現代もそんな
感じだしな。
家畜の繁殖だが、既に生産体制に入っている。牛肉や鶏肉を出荷できる、ということだ。
まだまだ量は少ないので、富裕層ぐらいしか買えないが、生産できるようになったのは
嬉しい事だ。
養蚕業も順調に進んでいる。かと言って、あまり需要はないが。近代の日本みたいに
外国に売りまくって外貨を稼ぐわけではないし。強いて言えば、服の素材ぐらいしか
今のところ需要はない。