#42家畜
中国から動物を仕入れたので、環境を整えていく。何せ今の日本に家畜を育てるという
概念がないからな。
それぞれの動物に小屋をつくり、そこに住まわせる。それと飼料もちゃんと作る。
とうもろこしの栽培を開始。やっぱり動物の飼料全般にこれは不可欠。
今までとうもろこしは日本人にあまりニーズがなかった、いや、食文化がなかったので
作ってこなかったが、家畜がいる以上、とうもろこしを増やす必要がある。
ちなみに現代でも人間の食料としての消費は4%に過ぎない。
桑の栽培を開始。桑は蚕の食料であるため養蚕業には不可欠だ。
合鴨農法を開始。合鴨はこれをやらせるためだけに連れてきた。合鴨農法とは合鴨を田んぼで
放し飼いし、雑草や害虫を食べてもらうことだ。今まで手作業だったのが格段に楽になる。
人口が多くなり、耕作地も増えていたので農民の負担も減るだろう。
牛のため、高原などを牧地化。牛は草を食べるからな。しかし牛はいい動物だ。乳牛では、
牛乳を生産できるし、肉牛では多くの肉を取ることができる。しかも食料は草という
非常にコストパフォーマンスがいい家畜だ。今は数が少ないので、畜産業としては駄目
なのだが、いつか数が増えれば見込みあるだろう。
しかし鶏は毎日元気に卵を産んでくれる。だが、まだ生産量も低いし、品質も悪いので
まだ普及はさせない。感染症とかで大変な事になりそうだし。
とりあえず今は繁殖させるしかない。実用は二の次だ。中国に何度も派遣し、家畜を
たくさん持って帰るという方法もあるが、また中国に行くのは面倒。
補給地がないので、俺も同行しなければならない。それに行っていた分の仕事も溜まって
大変だったし。
それと、イノシシの家畜化だが、ほぼ豚にすることができた。もう人間に警戒心もないし、
獰猛でもなくなったので豚と言ってもいいだろう。ここまで長かった。