#33文化の発展
弥生人は手先が器用なのが分かったところで、木版印刷の実用化を目指す。指名した中で
最もよく出来ていた者に作らせていく。
今印刷したいのは、弓削教の教典だ。これの内容はどれも同じだし、もっと弓削教を広める必要が
あるのでたくさん作らせる。
2ヶ月ほど経ち、ようやく印刷の型ができた。 まあ教典は文章が長いので時間がかかるのも
当然だろう。型がないことに木版印刷は始まらない。
型ができたので早速印刷をしていく。印刷の仕事はとても簡単。ただ墨を塗り、紙を当て、
馬楝で摺るだけ。これだけなら子供でもできる。ようやく教典の大量生産にも成功した。
ゆくゆくは法律なども型を作り、印刷したい。
弥生人の器用さを生かすため、小学校から高校に家庭科の授業を追加。やることは裁縫、調理、
生活に関することなど。備品は今あるもので十分だし仕事は文部科学省に任せればなんとかなる。
料理用のフライパン、鍋、包丁などの道具も鉄製にした。今までもこれらはあったが
どれも原始的だったのでな。
大学には調理学科を新設。これで調理師や料理人の育成ができる。しかし調理は火を使うので
火事の危険性もある。なので火を使う場所は燃えにくい素材(石など)に変えるように指示した。
料理人がいれば質のいい料理を提供できるようになるだろう。今まで料理人などいないので
俺の食事は、自分で作るか、取り寄せるかのどっちかしかなかった。
でも取り寄せは金の要らないデリバリーみたいで便利だがな。
それと装飾品も発展させる。今まで、ピアスやネックレス、簪などのものは降臨以前からあり、
かなりハイセンスだったが、俺はそれを不必要としてきた。今は国を発展させるときなのに
ネックレスだの作っていてはダメだからな。しかし文化の成長をするには、こういうのも大事だ。
天然の染料を開発。植物を脱色させてつくってある。一応十二色揃えておいた。
これに伴い文化庁を設立。言うまでもなく仕事は現代と同じ。文化庁では芸術などの発展、
保護などをしていく。




