#32木版印刷
神武天皇即位紀元23年(紀元前637年)
外務省職員に静岡市を調査・・・といきたいところだが、武器を発展させていく。
なぜなら静岡市辺りには村があると思うからだ。調査中に職員が襲われてもおかしくない。
というわけでクロスボウを開発。鋳造技術はそこそこ発展しているので普通に作れた。
クロスボウを選んだのはただ技術的にこれが限界だからだ。クロスボウにより、従来の弓よりも
射程が長く、威力も強く、素人でも簡単に扱えるようになった。だが連射性が低いのが欠点だ。
職員にクロスボウを護身用に持たせ、出発させた。
この前、省庁の様子を視察しに行ったが、みんなちゃんと衣褌姿、衣裳姿だった。きっと正装として
定めたからだろう。だが、基本的に着ているのは公務員ぐらい。ちなみに省庁には女性職員も
同じぐらいの比率だ(とは言ってもまず公務員の数が少ないので、数名しかいないが)。俺はちゃんと
女性の社会進出も助けているのだ。
最近になり、ようやく紙が普及してきた。和紙は生産性が低いうえ、職人の数も少ないので、
一般人にはあまり普及しなかった。しかし最近になりやっと生産量も増え市場にも出される
ようになったので国民に広まったのだ。
これにより木版印刷を開発する。木版印刷とは木の板に文字などを彫り、それに墨汁などを塗り、
紙に押し当て、馬楝で摺って制作する凸版印刷だ。イメージとしては版画が近い。
馬楝はまだ無いため、平べったい石を何重もの紙で包み、最後に竹の皮で包んだ代用品を使用する。
しかし問題なのが文字を彫る作業。これができる職人を育てなければいけない。試しに
そういうのができそうな者を何人かを指名し、平仮名を彫らせてみた。
それがみんな意外とうまく出来ている。どうやら弥生人はみんな手先が器用。縄文人は既に
針と糸を使う技術を持っていたそうだ。日本人の手先が器用なのはここから来ていたの
かもしれないな。