#2通告
その紙を開くとこんなことが書かれていた。
弓削和人君へ
こんにちは、この手紙を読んでいるということは向こうに着いたのかな?来たばかりで困惑している
と思うが、率直に言おう。君がいるのは、神武天皇即位紀元元年1月1日。君のとこで言うところの
キリスト紀元前660年2月11日かな?君がいる場所は静岡県本宮山の麓だ。
何故そんな事をしたかと言うと、君がいた時代から数十年後、人類が作った核兵器により世界が滅びる。
なので私達は世界をリセットしたのだ。君はその世界で日本を作り直してほしい。
ちなみに君は神武天皇のような存在なので他の勢力が現れることはないから安心してくれ。
国造りが上手く進むよう君には様々な能力が備わっている。まずは豊富な知識量だ。君の脳には大きな
図書館ぐらいの知識がある。それと君は国造りを終えるまで、死ぬ事は無いし、老化することもない。
最後に「取り寄せ」だ。この世界にある物なら手元に引き寄せることができる。だけど固体以外と生物は取り寄せができないので注意すること。
あ、あと世界中の言語は通じるから安心してくれ。最低限必要なものはリュックサックの中に入って
いるので自由に使っていいよ。それとデジタルカメラの電池が切れることはないから何枚でも写真を
撮れる。という訳で頑張ってくれ。健闘を祈るよ。
大国主神より
「はああああああ!?」
色々ツッコミどころが多すぎて何から言っていいか分からない。俺の中に様々な感情が蠢き、
正にパニック状態だ。何故俺が国造りをしなきゃならないんだ?何故俺がしなくてはいけないんだ?
しかもこの差出人。
大国主ってあの出雲大社の祭神だよな?なんか因幡の白兎とかいう話に出てきていた。
本当に神なんているのか?いや、現に俺は紀元前660年にいるんだ。ここで神の存在を疑っても
しょうがない。いや、逆にそうとしか今の状況を説明できない。
さっきから薄々ここが日本ではないことは感じていたが、こんな漫画的なこと本当に起こるのか?