#16税制改革
神武天皇即位紀元5年(紀元前655年)
俺が降臨してから5年。人口を再度調べたら338人。思った以上に多かった。人口は特に葛城村に
集中している。やはり増えたのは子供で、労働人口の伸びはあまり良くない。子供を養うための
田んぼの総面積は大幅に上がった。
そろそろ農民が大変になってきたので千歯扱きを開発した。これで脱穀効率が上がる。
とは言ってもまだまだ人手は足りない。なので税制を少し変える。内容は子供を産めば産むほど
収穫物に対する税が減税され、5人目以降は食料が助成金として給付される。
同時に労役の期間も減る。これで出生率も上がるんじゃないか?
それと出産後一週間までは妊婦と乳児の食料の配給を優先することを義務付けた。
これは昔からの慣習だが法律ではなかったのでな。
今年は雨が不足し、かなり水不足だ。食料なら取り寄せられるが水は取り寄せられないので
水が不足している土地に開放式の井戸をつくった。これで改善されるかは分からないが。
製鉄に関しては、コツを掴んだのか、予想以上に出来映えがよい。他の業種もみんな仕事が
上手くなっている。製鉄所を増築し、鋳造技術、鍛冶技術を発展させる。
これで鉄の道具を大量生産できるようになった。
それとイノシシを家畜化する件だがやはりあまり進んでいない。変化としては少し大人しくなった
ぐらいだ。まあ家畜化は時間がかかるのはしょうがないな。
でも順調に繁殖しているので、イノシシの毛を使った歯ブラシを開発。イノシシの毛は鋭く、
硬いが、今はしょうがない。これで我慢してもらおう。
次は周辺の村を吸収したい。そのため適当な村人を探索させたが、近くに村は見つからなかった
という。探索した範囲は森町、磐田市、袋井市などだ。困ったな。これ以上は山や湖を超えること
になる。この時代の山奥は危険だからな。馬を使えば早く行ってこれるが生物は取り寄せできない。
馬を入手するには大陸まで行って持ってこなければならない。一体どうすれば?