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#14暦と製鉄

今から国として必要なあれこれを整えておく。まずは暦と紀年法。今の村人たちにはあまり

必要ないかもしれないが農業にも役立つ。


使う暦は12の月、1年365日のグレゴリオ暦。そして紀年法は神武天皇即位紀元。つまり紀元前

660年2月11日、元年とする。だが2月11日というのは計算が面倒なので西暦の方も使う。

俺の偉大さを伝えるため、前者を積極的に使うがな。暦を制定したので日時計を作った。

これで日時が分かるようになり作業の管理も楽になった。


次に産業。今の主産業は米と塩。これだけではさすがにマズいので今からもっと充実させていく。


まずは製鉄技術。今まで俺が取り寄せで賄ってきたが必要な量も増え、面倒になってきた。

なので製鉄所をつくり、炉を完備した。製鉄はたたら式で行う。炉に砂鉄などを投入し、燃料の

木炭も入れる。木炭は森林資源の豊富な日本では十分にある。たたら式を選んだのはこれが理由。

ただ木炭を燃やすだけでは温度が低いのでふいごで送風する。

これで純度の高い銑鉄が手に入る。村人達は「これで自分達でも鉄が作れる」と喜んでいた。

日本の鉄の方が高い純度なので道具の性能もよくなるだろう。


それと製鉄所の隣にたたら式の炉を応用した半地下式の窯をつくり、ろくろを開発した。

これにより須恵器ができ、土器の耐久性は更に上がった。


次に狩猟だ。今まで狩猟は自由だったが熊と狼の狩猟を禁止。熊を殺すのは危ないし、

狼は狂犬病のリスクがある。禁止する代わりにイノシシの家畜化を進め、いずれ豚にする。

家畜化すれば狩りの危険性もなくなるし、 肉の品質もよくなるし、安定して収穫がある。

家畜化は人間に有益な性格、体型のを選別し、交配させていく。時間はかかるが、成果は上がる

だろうからな。


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