表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/47

*002 捕縛と発覚

*002 捕縛と発覚


 いままでの状況を整理しよう。俺加藤巧は自殺しようとして崖から頭から落ちた。そして気がつくと川原で倒れていた。現代社会において神器ともいわれる便利アイテム、スマホで現状も確認しようにもネットが繋がらず、かなりの山奥にいると予想、川を下って町にでるなり人に会おうとしたが日が暮れてしまい寝た。


 そして起きると金髪の女の子に手足を縛られているところだった。


 うん、いままでで何一つ理解できなかった。というかこんなネットもつながらないような場所に人がいたのか。


 そう呑気に考えてると女の子がキッと睨んできた。


「あなた、こんなところでなにしてるの? レインの兵士なの?」


 女の子がきつい感じに話しかけてきた。レイン?兵士?


「あの、人に会えたのは嬉しいんだけどレインって? 兵士って言ってたけど何かのごっこ遊び?」

「ふざけるな! 真面目に答えろ、お前はレイン王国の兵士なのか。ちがうのか!」


 真面目に答えたがつもりだったが怒鳴られた。どうやらこの娘は遊びでなく本気で聞いてるらしい。しょうがない、こちらの動きが封じられてる以上、相手の質問に答えたほうが安全だろう。


「俺は加藤巧、お前の言うレイン王国ってのは知らないし、兵士じゃない。だいたい、兵士ならなにか武器を持っているはずだろ? 俺を見ろ、そんなもの持っていない」


 俺は女の子の目をじっと見据えて答えた。女の子は俺の事をしばらく眺めていたがやがて俺の言ったとおり丸腰だと理解したのかハアっと息をついた。あっちもそれなりに怖かったのかもしれない。


「わかったわ、ただ持ち物を調べさせてもうわよ、念のため。何か持っているかもしれないし」


 女の子がこちらのポケットなどを見ながら聞いてくる。まあついさっきまで警戒していた奴だもんな。なんとか無害と証明すればこの縄をほどいてもらえるかもしれない。俺は頷いて手をあげた。女の子が俺のポケットや服の中を確認する。


 俺の服の中はスマホと安っぽい懐中時計、ハンカチ程度しか入ってないので不安がらせるようなものはない。なんとか安心してもらえたかなと女の子を見るとちょうどスマホを取り出したところだった。だが女の子はスマホを持つと不思議そうに画面を触ったり眺めたりしていた。なにしてんの?ただのスマホだよ?


「ねえこれ何?」

「何ってスマホだよ。なんでそんな事を聞く?」


 俺が答えてやると女の子はん?といいながら首を傾げていた。おいおい......冗談だろ。


「スマホって知らないか? 電話したりメールできる上にネットで色んな物が調べられる魔法の道具だ」


 少しからかい半分で言った俺の言葉にわけがわからないといった顔で言った。


「電話? メール? ごめん、本当にわからないんだけど......」

「はあ!?」


 おいおい、まじかよ。今の時代でまだそんな事もしらない奴がいるとは...テレビなんかあればCMで流れるだろ。いや町にいけば弄ってる奴がいるから見かけたりしないのか?この娘ど田舎にすんでるのかな?いやそれでも電話くらい......


 そこで俺は今までのさまざまなおかしな事を思い出した。ネットに繋がらないような所に人がいる事。この女の子の言っていた兵士や王国。そして誰もが知っていはいるであろうスマホを知らない事......


 俺はまさかなと思いつつ女の子に質問した


「なあここは何県だ」


 ここがどこであれ日本であればどこの県にいるのかわかるはずだ。流石にこれは共通認識だろうと思って質問したんだが。


「わからないわ。それはどこの村の名前なの? ここはヨルム王国のカーム村の近くにある森だけど......」


 女の子は首を傾げながら答えた。俺の知る限り今にも昔にもそんな名前の国は存在しない。この娘がごっこ遊びで冗談を言ってるようには思えない。まさかとは思っていたが、俺はほぼ確信してしまった。せざるを得なかった。そしてそれなら今までの謎が解ける。落ちた場所がまったく違う場所。移動しても全然ネットに繋がらないこと。俺と女の子の共通常識がまるで合わないこと。そして知らない国や名前......


 この時、俺はここは自分のいた世界とは違う世界。よくゲームやアニメでみるような異世界とやらにきたのだと初めて認識した。








文字数平均が2000~4000と教えてもらいましたが途中まで書いていたのでできなかったです(ノ_-。)

次回はもう少し字数を増やせるよう考えて書きたいと思います!


なろう初心者なので文章構成が悪いと思います。なにかコツや直したほうがいい点を教えてくれるとありがたいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ