裏切りに対するこの想い。
裏切り。引き裂かれた俺の心。
何のために、今まで君に捧げてきたのか。
俺が愛したことさえ、君はなかったことにする。
裏切り。俺らの関係は、なんだったのか。
別に、君に何か特別なことを期待していたわけではない。
ありのままの君でいいと思っていた。それだけでいいと思っていた。
この想いに嘘はない。君だからこそ、俺は好きになることができた。
だけど、俺にとってのありのままは、君にとっては偽りだった。
衝撃的な事実。俺にとっては、これ以上ない裏切り。
繰り返す。 君に何かを期待していたわけではない。
けど、君も俺を好きだと思っていた。付き合っていたのだから。
しかし、俺らは好き合ってはいなかった。一方通行の愛。
せめて、すれ違いとかがよかった。それならば、納得できたに違いない。
別れるにしても、君との思い出が“偽りという名の何か”に変わるよりは。
それでも、君にいい夢を見せてもらったというべきなのだろうか?
だが、その夢から覚めてしまえば、悪夢だったことを知る。
それでも、君にいい夢を見せてもらっていたといえるのだろうか?
俺には、そんなこと言うことはできない。そんなにできた男じゃないから。
だからこそ、俺は君を求めた。そんな俺を支えて欲しくって……。