「君」に惚れた「俺」という男。
率直に言おう。 俺は回りくどいのが嫌いだから。
簡潔に言おう。 俺はめんどくさがり屋だから。
俺は君が好きだ。 君のためならなんだってできる。
嘘じゃない。 この身が燃え尽きるまで君に尽くそう。
嘘じゃない。 この魂が削れてもなお、愛すと誓おう。
俺は君に惚れた。 だからこそ、心からそう言える。
この気持ちにブレはない。 俺は君の前では素直になれる。
恥ずかしがり屋な人間だけど、君にだったらちゃんと言える。
―――――「好きだから、愛していたい。 隣にいたい。」
別に、それが“恋人”という形じゃなくてもいい。
俺はただ、君の隣にいることができれば幸せだ。 それ以上何も求めない。
いつも通り、今まで通り、俺の傍で笑ってくれさえすればいい。
ただ、もし君に何かあれば、真っ先に俺を使ってほしい。
彼氏とか、旦那とか、両親だとか、兄弟だとかより、俺を選んでほしい。
俺は君にだったら命を捧げてもいい。君の犠牲にだったら喜んでなろう。
それで俺がこの世から去ることになったとしても大丈夫。 心配しないで?
生まれ変わっても、君を好きなままでいる自信があるから。
だから、泣かないでほしい。 俺まで心が引き裂かれてしまいそうだ。
だから、俺を頼ってほしい。 何か必ずできることがあるはずだから。
好きだよ。 でもね、こんなの泣いてる君には言えないよ。