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精霊の騎士  作者: ゆずはらしの
第二章 騎士(ラ・カヴァリエーロ)
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2.騎士(ラ・カヴァリエーロ) 1

 エメル地方の街道に、一人の男が立っていた。使い古した感のある毛織のマントをまとい、頭巾を目深(まぶか)にかぶっている。

 灰色の髪に薄青(うすあお)の目、日に焼けた褐色(かっしょく)の肌。やや面長(おもなが)の顔はどう見ても二十代。だと言うのに、妙に老成(ろうせい)した雰囲気(ふんいき)がある。着ているものは腕や足を()き出しにした簡素な衣服(チュニック)。短靴をはき、ショース(タイツ)はその上に折りたたんでいる。腕から手の甲にかけて布を巻き、皮ひもを巻きつけて留めている。背には革袋。姿だけを見れば出稼(でかせ)ぎの農民か、土地を離れた流民(りゅうみん)だ。だが彼の中にある何かがその印象を裏切る。多くの戦いを生き抜いた老兵の持つ静かな自信のようなものが、彼からは漂っている。

 街道には男の他に人影はない。

 夏至(げし)が過ぎ、季節は夏に向かおうとしていた。街道は乾いて埃っぽい。高く登った太陽は全てのものの影を短くし、容赦なく照りつけて屈服させようとしている。しかし男はじっと立ったまま動かなかった。

 彼の名はグレイ。精霊の騎士(ラ・カヴァリエーロ)第十七位であり、七十七歳になる。

 グレイは機嫌が悪かった。

 彼は辺境の、農村出身の騎士だった。家族の暮らしを楽にする為、『剣の院』に入ったのが十二の時。厳しい訓練を経て、二十五で最初の印を受けた。それから五十二年間、騎士(ラ・カヴァリエーロ)として戦い続けている。郷里の村に暮らす弟や妹の血を引く者が、彼を知らない者ばかりになった今でも。

 契約の時には死ぬかと思った。それほど苦しい経験だった。体の内側に何かが入り込み、無理やり作り変えられてゆくあの感覚。体が裏返ったかと思われるような苦痛。永遠に続くかと思ったそれらが去った後は、渦巻く力が体を内側から圧迫し、(はじ)け出ようとするのに耐えねばならなかった。正直、狂った方がましだと思った。それだけひどい目に合いながら、彼の位階は十七位だった。弱くはないが、強くもない。彼を選んだ精霊(デヴァイアーナ)は地と水の魅妖(みよう)、そして花の貴妖(きよう)で、攻撃力に優れるものではなかったからだ。

 そうして十七位から二十位までの騎士は、能力にほとんど差がない。彼が十七位であるのは単に、年齢が一番高いからに過ぎなかった。

 彼自身もそれを良く知っていた。その事実が何とはなしに、鬱屈(うっくつ)したものを抱かせる。同期のローランやアレンが上位十三名に入っていることを思い出し、グレイはまた機嫌が悪くなった。エリクでさえ、俺より上の十五位だ。同じ時期に院に入ったのに、この差は何だ。

 あいつらは上へ行き、俺は雑用を言いつけられる。


「お貴族さまは楽でいい」


 いらいらしながら彼はつぶやいた。三人は貴族の血を引いていて、貧しい農家の(せがれ)だった彼はずっと引け目を感じていた。それでも二十年ほど前まではましだった。同期の騎士に、平民出身の者が二人いたからだ。漁師の息子だったザック。商人の息子だったカイ。二人ともグレイにとっては、友人と呼べる存在だった。

 だが彼らは死んだ。十八位だったザックは魔物(アスラ)との戦いの中で首をはねられ、十七位だったカイは限界を越える力を使い、肉体が崩壊した。十九位だったグレイはそうして順位が繰り上がり、以来この地位を守っている。

 今度同行する相手も貴族出身だと聞いている。

 彼が今回命じられた任務は、『なりたて』――新人の補佐だった。辺境の村に現れた怪魔(かいま)の退治を手伝えと言われたのだ。本来なら二十一位より下の、魅妖しか持たない騎士の仕事である。そんな任務を命じられた事で、彼の矜持(きょうじ)は傷ついていた。俺はそこまで無能だと思われているのか?


『随分と機嫌が悪いのね』


 身の内で、ひそかな声がした。グレイは顔をしかめた。


「俺の心を読むな、香姫(こうき)


 低く言うと、グレイの前に白い髪の幼女が現れた。軽やかに宙に浮いている。人間ではない。彼と契約した花の貴妖である。精霊(デヴァイアーナ)は面白そうな顔で契約主を眺めた。


『読まなくてもわかるわよ。ここまで刺だらけの気を放っているのなら。何だったらその新入り、事故に見せかけて殺す? がんばるわよ、あたし』


 にこやかに物騒な事を言い始める。


『わが騎士よ』

『あるじどの』


 そういう声がし、二体の精霊が次々と現れた。下半身が魚の女性と皮膚が岩でできた男性が、気づかわしげな顔でグレイを見る。香姫の前にグレイと契約した、水と土の魅妖だ。


(りゅう)(かい)。お前たちまで何出てきてる」

『そうよ。あたしの騎士の可愛いしかめっ面は、あたしが一人で鑑賞(かんしょう)するわ。引っ込んでなさい』


 香姫は流と戒に言った。


『われらとて、役に立ちたいのです』


 戒が言うと、香姫は片手を振った。


『それはあたしががんばってるから。あんたたちは別にどうでも良いの。大体、ろくな力持ってないじゃない、あんたたち』

「香姫」


 グレイが声をかけると、白い髪の幼女はにっこりし、『なあに?』と言って振り返った。グレイはむっつりした顔で言った。


「流も戒も俺の精霊で、お前のじゃねえ。こいつらが必要かどうか判断するのは俺だ。威嚇(いかく)すんな」


 香姫は不機嫌な顔になり、流と戒は喜色(きしょく)(あらわ)にした。それに構わずグレイは続けた。


「もう一つ、俺の顔はお前の娯楽の為にあるんじゃねえ」

『あら。あたしは好きよ、あなたのしかめっ面』

「うるせえ。それとさっきの話だが、新入りに余計なちょっかいは出すな」

『その騎士に腹を立てているのでしょう?』


 不思議そうに香姫が言った。


『力のある騎士なら駄目だけど、新人ならそう力はないわ。あなたが気に入らないのなら、殺しても別に良いじゃない』

『お手伝いいたします』


 流たちにまで同調されて、グレイは苦虫を()(つぶ)したような顔になった。


「お前らどうしてそう一直線なんだ。俺を失敗させる気か? 俺の任務はひよっ子の指導で、そいつを殺す事じゃねえ。受けたからには、成功させるつもりなんだ、俺は。わかったか。わかったら引っ込め。香姫。お前もだ」

『ええ? どうしてあたしも?』

「お前らとくっちゃべってる気分じゃねえんだよ。引っ込んでろ」


 精霊たちはすぐに姿を消した。だがグレイの胸の内には、香姫がぶつぶつと文句を言う気配が残った。


(うるせえな)


 いらいらしながらグレイは思った。精霊との融合は、こちらの心理が彼らに筒抜けになる事でもあった。戦闘の際には便利だが、日常では困る事もあった。人間とは違う倫理(りんり)と思考を持つ彼らは時に、自分の契約主のふと抱いた感情にさえも反応し、力を振るおうとするのだ。今のグレイのように、普通の人間ならいらだっただけで済む所を、あっさりと殺人にまで結び付けてしまう。良くも悪くも、精霊(デヴァイアーナ)とは純粋な存在だった。それゆえに、精霊の騎士には厳しい抑制(よくせい)と、自己の制御が求められた。


(俺は自分を、しみじみ気の毒がる事もできねえのかよ)


 そうした事情を()まえた上で、グレイは自棄(やけ)気味に思った。


(にしても、遅え。いつまで待たせる気だ)


 そう思っていると、近づいてくる気配があった。ざわついていた胸の奥がすっと静まる。同種の存在、精霊と共生している者の『気』だ。やっと来たか。そう思ったグレイは振り向くなり「なぜこんなに遅れた」と()みつくように言いかけ、言葉を止めた。金色の瞳の青年がそこにいる。


「『閃光(せんこう)のラルフ』?」


 呆気に取られて言うと、相手がにこりとした。


「久しぶりだな、グレイ。元気でやっているか」

「はい。ラルフさまもお元気そうで」


 グレイは姿勢を正して言った。この上位の騎士に彼は、頭が上がらなかった。彼自身が『なりたて』だった頃、面倒を見てもらったからだ。その頃のラルフは二十二位の騎士で目の色もまだ金色ではなかったが、十二貴族の血を引いている事もあって将来を嘱望(しょくぼう)されていた。だと言うのに彼は気さくで、飾りのない態度でグレイと接してくれた。そうして右も左もわからない彼を、辛抱強く助けてくれたのだ。騎士としてやっていけるようになったのは、ラルフのおかげだとグレイは今も思っている。彼が(いかづち)の貴妖と契約して三位に上った時と聞いた時には、グレイはわが事のように喜び、ひそかに祝杯を上げた。


「そうかしこまらないでくれ。昔馴染みじゃないか」


 変わらない笑顔でラルフは言った。しかしグレイは首を振った。


「けじめですので。ラルフさまはなぜここに? この辺に大物が出たとは聞いていませんが」


 彼が旅装なのに気づいて内心首をかしげる。背負い袋を背負った彼は、グレイと同じような灰色のマントをまとい、丈夫な革の上着(ゴネル)を着ていた。足にはゲートルを巻いている。


「それなんだが」


 ラルフは周囲を見回した。


「ここにいるのは君だけか? もう一人いると聞いているんだが」

「『なりたて』が来る予定です。俺は補佐を命じられまして」


 憂鬱(ゆううつ)な気分がぶり返してきて、肩を落としながらグレイは答えた。


「普通はウィルやナッジ辺りがやるんですが、手の空いている者がいなくて。だからって、俺に回さなくても」

「君ぐらいじゃないと危険だと思われたんだろう」


 真面目な顔でラルフが言い、グレイは眉を上げた。


「危険? 怪魔相手に?」

「『なりたて』が狂った場合だよ」


 グレイはラルフをまじまじと見た。


「何か問題ある奴なんですか」

「どれぐらい情報をもらっている?」

「俺が聞いたのは、そのひよっ子が貴族出身で、えらく若くで騎士になったって事だけで。話が俺の所に来た事から、似たような属性の奴なんだろうと勝手に思っていましたが」


 新米騎士の補佐には普通、似た属性の精霊に選ばれた騎士がつく。新人に力の使い方を覚えてもらう為である。ラルフがグレイについたのも、当時の彼の精霊(デヴァイアーナ)が花と地の魅妖で、地の魅妖と契約したばかりのグレイと属性が似ていたからだった。


「名前も聞かされていないのか」

「聞きましたよ。でもひよっ子の名前なんぞ、あんまり意味はないでしょう。すぐ死ぬかもしれないんだし、覚えた所で……すいません」


 五十二年前、自分の名前をラルフはいつもきちんと呼んでくれた。大抵の先輩騎士が『新人』だの『ひよっ子』だので済ませると言うのに。その事を思い出し、グレイは慌てて謝った。


「クリスだ。氷炎樹(ひょうえんじゅ)の息子だよ。エイモスどのが気にしていてね」


 ラルフはその事には触れず、そう言った。


黒鎖(こくさ)の親父どのが」


 グレイは真顔になった。二百五十年生きている騎士には、さすがに彼も敬意を払う。


「んじゃ、それなりに気をつかってやらにゃまずいかな。あれ? けど親父どのは確か、お稚児(ちご)がもういたんじゃなかったっけ」


 ラルフは妙な顔になった。


「お稚児?」

「親父どのが、かまい倒してる騎士がいるでしょうが。噂になってるんですよ」

「アルティスの事か? 何だってそんな噂になるんだ。エイモスどのにとって彼は、息子のようなものだ。同じ家の出だし」

「ずらずら続く血筋なんかさっぱりない、庶民出の俺にはわかんない感覚です」

「君だって、兄弟や姉妹の息子や孫が騎士になったら気になるだろう。俺もエストが騎士になった時には気になったよ。歳の離れた弟が来たような気がしてね……同じ家から出た騎士というのは、そういうものだ」


 ラルフは言った。


「それはともかく。クリスの共生がうまくいっていない事は聞いているのかな」

「はあ? そんなわけが……」


 呆れたように言いかけたグレイは、ラルフが真剣な顔をしているのに気がついた。


「マジな話なんですか」

「エイモスどのから直接聞いた」

「何だって、そんな騎士を任務に送り出したりするんです」

「推測の域を出ないが、彼に生きていてもらっては困る者がいるらしい。彼は『外れ』の契約者なんだ」


 グレイは眉を上げ、「ははあ」と言った。議員の中でも特に頭が固い、伝統から外れる事を嫌悪する神官たちの顔が浮かぶ。その中には『剣の院』議会議長、アンドレもいた。


「何か妙な特権意識、持ってる人たちいますよね、上の方に。そういう人には『外れ』は目障りでしょう。けど魅妖も御せないようじゃ、どっちにせよ長くないですよ、そいつ」

「魅妖ではない。いきなり貴妖が来たと聞いた」


 グレイは目を丸くした。


「そりゃきつい。狂ったらって言うの、それでですか」

「その場合は同行者が(とど)めを刺すだろう? 魅妖しかいない騎士では難しい」

「俺は一応、貴妖と契約してますしね」


 グレイは納得した。自分が選ばれた理由がそれなら、仕方がない。


「そんならそうと言やあいいのに、手ぇ抜きやがって。ありがとうございました、ラルフさま。ええと……ところでラルフさまはこの情報、教える為だけにここまで?」


 すると悪びれない顔でラルフは答えた。


「いや、俺はその子を見に来たんだ。ついでにちょっと手を貸してやろうかと思って」


 グレイは目を()いた。


「下っぱの魔物(アスラ)退治に? 上位の騎士が出る相手じゃないですよ」

「エイモスどのに頼まれてね。本当は、彼本人が補佐をしたかったんだそうだが」


 グレイは天を仰ぐとため息をついた。


「親父どのもラルフさまも、頭大丈夫ですか。そんな真似されたらその新人、噂の的ですよ。ものになる前に(つぶ)れたらどうするんです」

「噂?」

「上位十三名が二人も付き添いたがる新人が、注目されないとでも? 目立った奴にはちょっかいかける、たちの良くないのもいるんですよ。『火刃(かじん)のアルティス』が新人だった時も色々あったでしょう、親父どのが延々、くっついてたおかげで。事情が事情だったんで、すぐ収まりましたがね」


 貴妖が二体も同時に()いた騎士をエイモスが補佐しているのは、ある意味当然の処置と見なされたのだ。十五位以上になる事が確実な、いつ狂うかわからない騎士には、止めを刺せる実力を持つ騎士が常に側にいる必要があった。それでも名の知られたエイモスが面倒を見ているという理由から、アルティスは何度か他の騎士たちに(いど)まれた。


「悪い事は言いませんから、このまま帰って下さい。俺がついてるぐらいなら、そう問題にもなりませんから。でもあんたが一緒だと、目立ちすぎるんですよ。まさかと思いますが、新人の補佐するって言って出てきたわけじゃないでしょうね」

「まさか。休暇を申請してきたよ。ぶらぶらしていたら昔の知り合いに会ったから、ちょっとのぞいてみようかなと……だめかな、この理由では」

「俺たちの任務は、あんたの休暇の娯楽(ごらく)ですかい。とにかく帰って下さい。俺もそれなりに気を配りますから。ラルフさまに手出しされた日にゃ、新人の為になりません」

「どうしてだ?」

「あんたの実力じゃ、怪魔なんか『ぷちっ』で終わりでしょうがっ! それでどうやって経験積むんです!」


 グレイは怒鳴りつけた。


「新人にとっての初仕事ってのは、この先を左右する重大な局面なんです! 慣れない上に重圧もある。それを何とか乗り越えてこそ自信につながるんでしょうが! なのに余計な手出しされたら、経験も何もない。鍛えてやらにゃーならない相手の邪魔をしてどうする……うおおう」

「最後の奇声は何だい」

「似合わない熱血な発言をしたもんで、恥ずかしさにのたうち回りたくなったんです」


 真顔で答えてから、グレイはため息をついた。


「あんたが言った事なんですよ、ラルフさま。初めての任務でおたついてた俺に。覚えてないんですか」

「俺は、何と言ったかな」

「『これは君にとっての初めての任務だ。重圧はあるだろう。だがそれに負けないで欲しい。俺は余計な手出しはしない。補佐としてのみ、君の(そば)につく。自分の力でできる所までやってみろ。それが君の自信につながる。へまをするのではとか、そんな事は心配しないで良い。その時の為に俺がいる。だが、もう駄目(だめ)だと思った時には正直にそう言え。自分の力を見極(みきわ)める事も大切な事だから』」


 グレイは言った。この言葉は今でも鮮明に覚えている。五十二年前、なりたての騎士だったグレイは不安で一杯だった。けれどラルフにそう言われ、その時大丈夫だと思ったのだ。俺は大丈夫だ。任務をこなせる。精霊の騎士(ラ・カヴァリエーロ)として、やってゆけると。


「あの時あんたにそう言われて、どれだけ心強かったか」

「君はがちがちに緊張していたからね。少し肩の力を抜いて欲しかった」


 少し笑ってラルフは言った。覚えていたんじゃないかとグレイは思った。


「遠くから見ているだけにするよ。約束する。すまない。君と話していると楽しくてね。昔馴染みは少なくなってしまったから」


 最後の言葉をラルフがどんな思いで言ったのかは、グレイにもわかった。ラルフはグレイよりも長く生きている。そうして彼の同期の騎士は、今では一人しかいない。


「それにしても、遅いですね」


 任務の前に気を落とすのが嫌で、それ以上考えるのをグレイはやめた。話題を変える。


「何をぐずぐずしてるんだろう。もう来ても良い頃なのに……」

「指定された場所はここなんだね?」

「はい。ここで合流して村へ行けと」


 ラルフはちょっと眉をしかめてからグレイに村の方角を尋ね、大地に膝をついた。手のひらを土に当てる。気配を探るつもりらしい。土の魅妖(みよう)を持つ彼は地面に接しているものの位置を、かなりの範囲まで正確に特定する事ができた。グレイも土の魅妖を持っているが、探索はあまり得意ではない。

 同じような属性の精霊(デヴァイアーナ)を得ても能力に個人差があるのはなぜなのか、『剣の院』はずっと研究を続けてきた。今の所は騎士本人の資質や才能が影響するという説と、共生状態にある他の精霊の属性が影響するという説が有力だ。しかしはっきりとした答は今もない。


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