表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩集

お空のキャンパス

作者: みこと

1000文字で詩 (のようなもの)を書いてみました。


私は絵を描く 心の中で


キャンパスは朝決まる 天候によって


今日は晴れ 背景は青


白い絵の具で丸を書いてみた


ドーナツだ


次は三角を書いてみた


ショートケーキ


違うものを描きたいのに スイーツが邪魔をする


仕方がないのでお菓子のお家を描いてみた


あまりにも美味しそうだったので食べてしまった




雲が流れていく まるで船のようだ


大航海時代のように新天地を求めているのだろうか


その先には一体何があるのだろう


私は光の絵の具でひとつのお星様を描いた


その船が迷わないように ポラリスとなればいいな


船は私が描いたお星様に舵を取った


私は船の進路に港を描いた みんなが休めるように


でも船は港に向かわなかった


私が描いた港はあまりにも小さすぎたから




雨が降ってきた


晴れの日に降る雨はキツネが結婚式をするという


ウェディングドレスをまとった花嫁さんがお空に浮かんでいた


結婚式に向かっているのだろうか


プレゼントは何がいいかな ケーキはだめだ


私が食べてしまうから


私は七色の絵の具を使って虹を描いた


すると花をくわえた鳥さんたちが集まってきた


鳥さんたちは花で虹を飾り始めた


それはやがて色とりどりのお花畑となった


そのお花畑はよく見ると教会に見えた


花嫁さんはその教会に入っていきました


私が描いた虹はほとんど見えなくなっていた


鳥さんたちの方が私より絵が上手だった




夕方になるとキャンパスはオレンジ色になる


お日様が隠れようとするので少し邪魔をすることにした


私はお空に丸い大きな月を描いた


お日様も一人は寂しいからきっと隠れるのを止めるに違いない


でもなぜか私が描いた月はお日様にに近づいた


どうも月はお日様が邪魔のようだ


でもそれは違った


私が書いた月があまりにも下手なのでお日様にお化粧してもらったようだ


終わるとお日様はすぐに隠れてしまった


お化粧をした月は三日月となっていた


私もお化粧の練習をすることにしよう




夜のキャンパスはお星様で溢れていた


私は絵が上手ではない それはよく分かっている


でも何か描きたい


私はお星様とお星様の間に線を引いた


線を描くぐらいなら私にだってできる


私の描いた線で結ばれたお星様たちが動き出した


そのお星様たちは狩人になった


楽しくなった私は次々に線を描いていった


次はおおいぬになった その次はこいぬ


おうし ふたご ぎょしゃ いっかくじゅう やまねこ さんかく


やがて空のキャンパスは私の描いた絵でいっぱいになった


私は満足してふふんと胸を張った




私だけのお空のキャンパス


明日は何を描こうかしら




お読みいただきありがとうございました。


最後に書いた絵は星座です。(冬に観測できる主な星座です)

狩人(オリオン座)、おおいぬ座、こいぬ座、おうし座、ふたご座、ぎょしゃ座、いっかくじゅう座、やまねこ座

さんかく は、星座ではありませんが、冬の大三角形です。



挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] これはエモい( ˘ω˘ )
[良い点] とっても素敵でした! 可愛らしくもあり、時々切なくもあり、女神様のようでもあり。 色々な星座が出てくるのも神秘的でした! 読ませていただきありがとうございました(✿ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
2023/02/25 09:09 退会済み
管理
[一言] 素敵ですね。 はじめのほう、どうしてもスイーツを描いてしまうところに笑ってしまいました(*^^*)♪ 楽しそうだけれど、ときどきちょっと、切ない?さみしい?(あまり上手く描けない、というよう…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ