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なんか美少女が転校してきて、チラチラ見てくるんだが  作者: 黒の底力
第一章 運命の再会
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第23話 再起への一歩

「えっと・・・お前ら帰ってたんじゃないのか?それに・・・先生まで」


カーテンを開けた先にいたのは、一樹と愛華そして保険医の由紀先生だった。


「い、いやーそのつもりだったんだけどな?先生が・・・な?」


「そ、そうなのよ。私達はすぐに帰るつもりだったんだけど・・・ねー?」


「ふーん、そうなんだ・・・そうだったんだ。それで私達の話を盗み聞きしていたと・・・ふーん」


あ、これはまずいぞ?涼音の新キャラが出てきた。


「俺は別に聞かれても・・・ちょと恥ずかしかったくらいだし」


「爽侍くん?そんなことで放っておいたら友達としてやっていけないよ」


「ひっ」


やばい、怖い・・・本当にどうしちまったんだ涼音。もしかして、こっちが本性だったりするのか?このままだと俺・・・尻にしかれそうなんだけど


「ちょ、ちょっと涼音?落ち着いて・・・悪かったと思ってるから」


「うんうん」


うわ、一樹のやつ見たことないくらい首を縦に振ってるんだけど


「・・・・・・・・」


「ひっ・・・先生も何か言ってくださいよ、元はと言えば先生が・・・・・」


「ふふふっ」


「ちょっと、何笑ってるんですか・・・」


「あら、ごめんなさい。ちょっとおかしくってね」


「あらあら、どこかおかしいところでもありましたでしょうか?」


「涼音、もうそれやめてくれ・・・ちょっと怖い・・・」


「え?爽侍くん・・・ごめんなさい、ちょっと調子に乗りすぎちゃったみたい・・・」



「「「ちょっと?・・・」」」「ふふふっ」



「本当にあなた達面白いわね・・・」


「そうですか?」


「そうよ、だって柏崎さんってあの柏崎涼音でしょ?」


「ええ、そうです」


「その人がここで告白してたのにも、もちろん驚いたけど」


「はうっ」


あ、何この反応・・・ちょー可愛いんですけど。ちょっと写真に・・・


「あ、ちょっと爽侍くん・・・何撮ろうとしてるんですか」


「あ、いやごめん・・・」


「別に、いいですけど」


「もうラブラブね」


「「そ、そんなことは・・・」」


「続き言うわね、もちろん驚いたんだけど・・・あなた達がとっても楽しそうに話しているのを見て、やっぱり女優でもちゃんと女子高生してるのね」


「確かに、涼音って転校してまだそんなに経ってないけど女優っぽい毛って言われると・・・」


「あー、確かに特別緊張したりはしなかったかもな・・・」


「そ、そんなことないもん。ちゃんと女優業してるもん」


もんもん言ってるところも可愛いな・・・なんか今の俺やばいな、ずっと涼音しか見てない上に、可愛いしか考えてない気がするんだが・・・


「でも、楽しそうで何よりだわ」


「そうですね」


「じゃあ、私と一樹は帰るから・・・今度は本当にね」


「うん、今日はありがとう。ほ・ん・と・に・ね☆」


「「「・・・・・・・」」」


ガラガラっ


「じゃあ、私達も帰ろうか。爽侍くん立てる?」


「ん?ああ、多分大丈夫だとは思うけど・・・」


「しばらくは熱も下がらないだろうから、家でゆっくりと休みなさいね」


「はい、面倒はちゃーんと私が見ますから」


「ん?・・・お、おい涼音それは・・・」


「へ?」


「ん?なんだ一緒に住んでるみたいな言い方だな・・・」


「い、いえ今日はちゃんと家まで送り届けますって意味です‼︎」


「ま、別にいいけどね」


なんか危なっかしいな、これからどこかでぼろ出さなきゃいいけど・・・


「じゃあ先生、今日は本当にありがとうございました」


「ええ、気をつけて帰りなさい」


「「ありがとうございました」」


そして、俺達は学校を後にした。


「涼音、今日は本当に助かったよ」


「うん、でもまだ治ってないんだから家ではゆっくり休んでるんだよ?」


「わかってる、涼音が看病してくれるんだろ?なら安心だしな」


「へ?・・・もちろん、しっかり面倒見るわよ」


「そうか、頼もしいよ」


んー、前よりは話が続くようになったかな。思い切って告白しちゃってどうかと思ったけど、特別変化もなかったし・・・まー、よかったかな


「もうすぐゴールデンウィークだね」


「そうだな・・・」


「あ、よかったらさその・・・・・」


プルルルルっ


「あれ?美樹さんからだ、どうしたんだろう」


『あ、出たわね?』


「もしもし、どうしたんですか?」


『久しぶりね、急な連絡で悪いんだけどね?ちょっと大変なことが起きたのよ』


「大丈夫ですけど、何かあったんですか?」


『それがね?社長のやつが・・・「涼音の復活はゴールデンウィークで決まりだっ」って言って仕事決めてきちゃったのよ』


「え?それってそのタイミングで復帰するってことですか?」


お、仕事の話みたいだけど涼音復帰するのか。あんまり仕事のこととか話したことないしこれから聞いてみようかな


『そうなんだけど、どう?』


「んー、爽侍くんはどう思う?ゴールデンウィークからって話なんだけど」


「んー、俺はよくわかんないけど。涼音が活動休止してあんなにニュースになってたんだし、待ってるファンはおおいだろ?だったら、なるべく早く復帰した方がいいんじゃないか?」


「そうよね、わかった。いきなりいっぱい仕事するのは大変だから、少しずつだったらいいです」


『わかった、そう社長にも伝えておくわね?・・・あ、涼音?』


「はい」


『よかったわね、爽侍くんと仲良くなれたみたいで・・・』


「ひゃっ・・・はい」


『じゃ、そゆことでよろしくっ‼︎』


ブツっ


こうして柏崎涼音復活の瞬間が訪れた。これから芸能人としての一面を見た爽侍がどう言う態度になっていくのか・・・


やっと一区切りつきました。これからはちょっと色々とイベント盛りだくさんでいきたいと思います。夏もまだだしね




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第二作目を投稿中です是非読んでみてください https://ncode.syosetu.com/n1303hf/
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