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なんか美少女が転校してきて、チラチラ見てくるんだが  作者: 黒の底力
第一章 運命の再会
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第16話 満員電車って結構きついよね

電車って特殊な空間だよね、あんな狭い部屋にコレでもかと押し込まれた人々が目的地まで運ばれていく・・・よくよく考えてみるとおかしく思えてくる。


「朝ってこんなにたくさんの人が・・・乗るんですね・・・」


「ああ、朝のこの状況は慣れないときついだろうからな」


大丈夫かな、このままだと押し潰されて気分悪くなっちゃいそうだな・・・仕方ないか


「柏崎・・・おい、聞こえてるか」


「はい、聞こえていますよ。なんですか?」


「ちょっとこっち来い、壁側だったら少しスペースあるから」


「え⁉︎あ、ありがとうございます」


思い切って俺のほうに引き寄せちゃったけど大丈夫だったかな。しかしこれは・・・かつて話題になっていた壁ドンという体制なのではないか?なんだこれ顔近っけーな、ちょー恥ずかしいんだけど。


「駅に着くまでだから少し我慢しててくれ」


「い、いえ・・・もう少しこのままでも・・・」


「ん?本当に大丈夫か?」


「大丈夫です‼︎」


「お、おうそうか」


大丈夫そうだけど、この調子だとこれからも一緒に乗らないとなんか危なそうだな。学校の奴らに見つかったら面倒だけどしょうがないか


「駅に着いたら別行動な、誰かに見られたらまずいだろ?」


「え、ええ爽侍くんが困るなら・・・」


「ん?お前が困るだろ?」


「私は困りませんよ?」


⁉︎⁉︎どういうことだ、柏崎が困ると思ってこうしようと思っていたんだが・・・違うのか?


「だって、こんなぼっちと仲良くしてるとこ見られたら・・・いやだろ?」


「いやじゃありません‼︎爽侍くんはちょっと自分のことを卑下しすぎです」


「お、おうなんかごめん」


「いえ、私こそ・・・」


なんか怒らせちゃったかな、でもいやじゃないって・・・どうするかな、うーん


「とりあえず学校の奴らにはできるだけバレないようにして、まー家同じなんだし行きと帰りは一緒に行くか」


「へ?いいんですか?」


「いや、こっちこそいやだったらことをってくれてもいいんだぞ?」


「いえ、こちらこそよろしくお願いします。しばらくは電車に乗るのも一苦労だと思いますから」


「ああ、そのくらいはな」


よし着いたな


「じゃあまた教室でな」


「はい」


でもまー、不用意に近づいてったり話しかけたっりしなけりゃ騒ぎになることはないだろ


「よっ、おはよ。珍しいな登校途中に会うなんて」


「おお、なんだ一樹かおはよ」


「なんだってなんだよ、そういえばさあれどうなったんだよ」


「あれってなんだよ」


「は?柏崎さんのことだよ」


ああ、どうしようかな。誰にも言わないなら話ちまってもいいかな


「それがな?こないだうちに遊びに来たんだけどな?」


「なんだそれ聞いてねーぞ?」


「ほらあの・・・屋上の時に約束してな」


「ああ、あの時か。それで?」


「うちに来て姉ちゃんとかと話してたんだけどさ」


「うんうん」


「急に柏崎に電話がかかってきてな?」


「電話?」


「そう、なんとなマネージャーさんからだったみたいなんだけど」


「なんかあったのか?」


「それが、今柏崎が住んでるマンションが火事になって燃えちまったらしいんだよ」


「おいおい、まじかよそれ」


「マジ」


「柏崎さんお前んとこにいてよかったなほんとに」


「ほんとだよ、それでここからが本題なんだけどな」


「まだなんかあんのかよ、もう手一杯だよ」


「それで住むところがなくなって困っていたところにな?うちの母ちゃんがきてこう言いやがったんだよ」


「ま、まさかこの展開って・・・」


「『うちに住んじゃいなさい』って」


「マジかよ、なんだそれ・・・・・漫画かよ」


「とにかくこのことは他言無用で頼むぞ、あっちともそういう話し合いで通ってるからな」


「まー、そのくらいの秘密は守ってやるけどな・・・」


「ほら、もう教室だからその話はまた後でな」


「・・・わかったよ」


こいつちゃんと真面目なトーンで話せばわかってくれるから友達としてはありがたいよな。とにかく疲れたし昼まで寝て過ごすかな・・・


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「おい、爽侍・・・起きろもう昼だぞ」


「んあ?ああ」


やべ、思ったより爆睡してたみたいだな。あちゅうまに昼になっちまった


「じゃあ、飯食うか」


「寝て食って、やばいなお前」


「いいんだ、今日はちょっと疲れてたから」


「そうか」


「ああ」


「今日はどっちだ?」


「今日は弁当だ。お、思ったより量入ってるな」


「うんうん、凛ちゃんも偉いよなー。こんな兄貴のためにお弁当作ってくれるんだもんな」


「ん?ああ今日は違うぞ」


「違う?・・・・・ま、まさか・・・いやまさかそんなこと・・・」


「お前が今考えてる人物が作ってくれたんだ」


「・・・・・・・・・・・・・・・」


「そんなに驚くなよ、うまいなこれ。やっぱ料理うまいなあいつ」


「ちょ、ちょっとくれよ・・・」


「しょうがねーな、おかず一つだけだからな」


「う、うめー。お前ちょー羨ましいな・・・よし、弁当の日はおがず一つくれ。それで手打ってやる」


「なんだそれ、いいよ別に」


「ほんとか?やったぜ」


こいつまじで喜んでやかるぞ?でも誰が作ったとか抜きにしてもうまいな、これ。作ってもらってばっかじゃまずいよな・・・今日の帰りにでもなんか聞いてみっかな


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第二作目を投稿中です是非読んでみてください https://ncode.syosetu.com/n1303hf/
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