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ある知的障害者の物語  作者: トムルンカカン
2/5

【学校生活の始まり始まり】っと思っていたのか?

更新しないかも?

僕、《真柄純》は悩んでいる。それは…学校に早くに来てしまう事だ。電車なんか滅多に乗るもんじゃないから時刻表の把握が出来ていなくて、朝早くに学校に着いてしまう。友達0、メル友も0…、教室で授業が始まるまで暇で仕方がないと言うのに、何故か毎回あの女子生徒《三浦》が先に一番に来て、窓側で座っていた。席は離れいているが…気まずいなんてもんじゃない。この重苦しい静かな空間、お互いに席に座って、何かするでもなくじっとしている謎すぎる空間。二人だけだからなおさらその空間が僕には辛かった。だから僕は我慢できずに、教室、校舎からでていった。


「はぁー挨拶もなしかよ…本当ムカつくやつだったな」


それそのはずだが…まだ卒業式も終わって数日しか経ってないのだから仕方がないだろうけど、(まぁ、切り替えて行こう)と僕は思った。結論→あの女子生徒には関わらない事にする事だ。その後は、新しく手に入れたガラケーをいじりながら登校する生徒達を一人で眺めながら時間を潰した。ここで珍しいことに僕に向かって「おはよう!」って言ってくる生徒が増えてきていた。その都度、僕は「おはよう」と一応、返していった。おはようなんて、家族と先生以外では、した事なかったからある意味、新鮮だった。


携帯から時間を確認し、僕は教室にもどった。ここからはいつも通りだ。授業を受ける生徒は皆、能力に合わせて生徒を分け、バラバラに授業を受ける事になる。つまり、最初は皆、朝礼時と総合授業以外ではみんな一緒ではないのだ。総合授業を解体すると体育・何かのイベント等を指す。何せ障害者支援学校だ。1クラス12〜14で3クラスしかいないのだから仕方がないのだろう。はっきり言ってこのバラバラ授業が最悪だった。メンバー皆、雑談ができないまともじゃない集団達だったからだ。


自分で言うのもなんだが、そいつらに比べれば雑談ができる自分はマシ方だと思えてしまうほどだった。はっきりいって面白くない。他のグループを見ると普通に雑談しながら楽しく授業をしているではないか。それが何故か許せなかった。だから僕は授業中でもお構いなく教室から出て行った。だって、黙々とする授業なんて面白くも何とも思わなかったからだ。もちろん先生は追いかけてくる。そして攻防戦が始まる。


「真柄!教室にもどりなさい!」

「嫌だね!お断りだ!つまらん!」

「何でもどらない?授業中だぞ!」

「は?だから?」


僕は断じて教室に戻る気はなかった。僕は問題児、嫌な事からは家に帰ってでも拒否する姿勢だ。


「じゃあ家帰るか?授業を受けないんだろう?恥ずかしくないのか?高校生にもなって?」

「別に!好きで高校生になったわけじゃないし!あの集団の中にいるのが嫌なんだよ!」

「そうか。それを解消すればいいんだな?そういえば君は小中ともに一人で授業をしていたそうだな?」

「そうだよ!だから嫌なんだよ!帰れって言うなら帰るぞ!?」

「悪いがちゃんとした理由がない限り帰せない。義務教育だからな」


義務教育?知った事ではない。僕が帰ると決めたら帰る。だが、厄介な事が一つある。


それは…


「じゃー携帯と定期券どうするきだ?」


そう、この学校の厄介なところ。それは朝礼時に携帯と財布を先生に預けないといけないとう強制校則。学校の言い分は、物をなくさない為だとかそういう理由だそうだ。まぁこの学校のお昼は給食があるからお金の心配はいらなかった。そして、その定期券と携帯がないと帰れないという事実がさらに僕をイラつかせた。


「そんなの返せよ!返せばすべて済むだろう!?」

「うん。授業が全部終わってから返すわ」


そこからはもうずっと先生と攻防が続き最終的に僕一人だけの個室授業という妥協案でぼくがおりた。


これがプライドマッハな問題児知的障害者の話である。

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