帝王は、他大陸の現状を知る
短いです。すいません。
帝王の執務室にて…
「は?
他大陸からの交易船が一切来ない?」
本当なのか?と、問いただしたくなるのをグッと堪える。帝王に謁見出来るほどの者が虚偽の報告などする筈も無い。ましてや、偽情報を摑まされるなどもっての外だ。
「はい、およそ2週間前から突然来航しなくなりました」
「それだけなら俺に報告はしまい。
一体何があった?」
「そ…それが、原因調査の為に向かった我が軍艦3隻が…完全に消息を絶ち…今のところ安否確認も取れておらず…」
軍艦3隻が行方不明だと?
…これは面倒な事になっていそうだな。
「最後の連絡は?軍艦には最新式の通信魔道具が設置されていた筈だ」
「今から全て読み上げさせていただきます。危険、文明崩壊、人、1人、大砲無傷、一撃一沈…以上です」
「…つまり、1人の人が他大陸の文明を崩壊させ、こちら側の大砲は一切効かず、逆に相手の攻撃は一撃でこちらの戦艦を沈没させた…と?」
「にわかには信じ難いですが…」
…戦艦3隻を手玉に取るステータス。1人で大陸を破壊できる力。そして、奪われた世界最強。
…これは、久々にまずい事になったかも知れん。
「…緊急会議だ。長クラスを全員呼び出せ!危険度は最大のものとする!」
「はっ、畏まりました‼︎」
数分後、帝国の運命を左右する会議が行われた…
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