帝王は、ギャンブルに勝利する
来たのは…
最後のAとジョーカー。こ、これは…ジョーカーがある場合のみ存在する、最強の役。ファイブカード…!?
「フォッ!これはこれは…」
じいさんも良いカードを引いたらしいが…
残念、今回は俺の勝ちだ。
「ムムム…これは…ええい、ままよ。
レイズ10万上乗せ!」
「フォッフォッ、さらにレイズ。
20万上乗せじゃ」
「レイズ。
50万上乗せ」
俺のレイズにより、このテーブルには108万円が場にある。流石に、驚いたようで
「フォッ…なんと豪胆な…」
「これこそが帝王…?」
と言った具合に声が漏れていた。
「フム…ならばコール」
「クッ…ここで降りたら一家の恥…かと言ってこの役でコールするのも……
パスで」
「では、手札を開いて下さい」
「私は7のスリーカードよ」
女性はあまり良い役では無いのでパッと出してしまう。対してじいさんは、1枚1枚丁寧に場に置いていく。
「10、J、Q、K」
この辺りで野次馬が騒ぎ出した。
そしてこれ以上ないほどのドヤ顔で
「そして、joker。
ロイヤルストレートフラッシュじゃ」
ざわざわ… ざわざわ…
ざわざわ…
じいさんの勝ち誇った顔。周りも俺に同情の目を向けかけて来る。だが…残念だったな。勝つのは、俺だ‼︎
「Aのファイブカード」
どよっ!!!
あたりにざわめきが広がる。
「な、マジかよ…」
「ファイブカード…実際に見るのは初めてだ…」
「…ってかロイヤルストレートフラッシュとファイブカード出るってどんなテーブルだよ!しかも、joker出揃ってるって…ヤバすぎだろ!」
「ファ、ファイブカード…じゃと?」
「ビギナーズラックって奴ですかね?
ハハハ」
こんな強運が続き、今日だけで2000万ほど稼ぐ事ができた、何度もイカサマを疑われたが、不審な動きは見当たらず、俺が出禁にされる事は無かった。まぁ、イカサマしてないんだからそりゃそうだよなって言う話。
だが勿論カラクリはあって、どうやらあのスキルを無効化する結界は幸運が100万以下の場合、0にする効果があるらしい。うん…まぁ、そう言う事です。
名称 カルワ・フォン・エリザード
年齢 15
種族 人族(帝種)
種族レベル 1157
職業 敗者の帝王 帝国の帝王
職業レベル 571 706
【称号】
世界に定められし敗北者
敗者の帝王
スキルの限界を超えし者
世界最強
全一に観察されし者
全一に呪われし者
【ステータス】
HP:105億
MP:120億
物理攻撃力:11億
物理防御力:9億
魔素攻撃力:6億
魔素防御力:5億
素早さ:22億
幸運:6億
【スキル】
『パッシブ』
超速読術:レベル100
上流動作:レベル112
気配察知:レベル100
危険予知:レベル100
高速再生:レベル100
鑑定妨害:レベル100
感覚強化:レベル100
『アクティブ』
肉体超強化:レベル100
限界超越:レベル100
『ユニーク』
真・魔法術:レベル100
真・魔術法:レベル100
鑑定:レベル100
野生の勘
闘争本能
帝王たる所以
全一の恩寵
『固有』
絶対的な敗北者:レベル104
絶敗帝剣術:レベル107
久しぶりにステータス見たけど…所々変わってる様な?二世界最強だったのが世界最強になってるし、固有スキルだった全一の恩寵がユニークになってる…
まぁ、今回重要なのは幸運ですよ。
6億…結局は俺の存在がイカサマみたいだったと言うつまらないオチでした。
それから、規定の時間に2人と合流して行きと同じ馬車に乗り、帝都に帰った。
少しでも『面白い』、『続きが気になる』と思った方はブクマや評価を宜しくお願いします!
恐らく次回から最終章突入!





