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帝王は、ギャンブルに挑戦する

前話のタイトルを変更しました。


道中、道に迷ったりもせず賭博エリアに到着。明らかに漂う雰囲気が変わった。

だが、ここで引いたら男が廃る!

いざ参らん!


今日俺が来たのはこの都で1番の人気と敷地面積を誇る『テリトリーギャンブル』という賭博場だ。この都で有名な賭博場は?と聞けば10人中10人がここを言うだろう。その圧倒的人気は他の追随を一切許さず、2位と10倍以上の差をつけて首位を独占している。


と、ごちゃごちゃ考えていても始まらないので扉を開ける。受付嬢が1人いて、奥に赤いカーテンがある。多分あそこの先に賭博場があるのだろう。


「いらっしゃいませ!…帝王陛下!?


はぁ、またこのパターンか。


「今日はあくまでも1人の客として来ている。普段通りの対応を頼む」


ダメ元で言ってみたがこんな施設だ。こう言う注文をする者も多いのだろう。目を数回瞬しばたかせるとすぐに


「畏まりました。

当施設のご利用は初めて…でよろしいですか?」


「はい、初めてです」


「分かりました。

ご新規1名様入りまーす!」


「「ご来店ありがとうございます!」」


うお!カーテンの奥からいくつも声が!そう言う感じか…


「では初めに当施設のルールを説明させて頂きます。1つ目、これは言わずもがなイカサマをしてはいけないという事。このイカサマにはスキルも含まれます。この施設にはスキルを無効化する結界が生成されております。大した強制力はありませんが、スキルを使用した場合、全ての従業員に通知が来るようになっております。ご注意下さい」


長かったので割愛すると…と言うか割愛って字面あんまり良く無いよな。愛を割るんだぜ?どう考えたっていい意味にはならな


閑話休題どうでもいいことはおいといて


後は、暴力振るうな。従業員に当たるな。カード残額が100万を切ったら強制退場。とかそんな感じ。


本当に当たり前の事ばっかりだな。まぁ、守らん奴がいたからこんなルールが出来たんだろうが…


他には一般的なギャンブルの簡単なルールもある程度教えてもらえた。流石は人気第1位。丁寧で親切だ。


「これにて、説明は終わりとさせて頂きます。それでは、楽しいギャンブルライフをお送り下さい!」


そして、カーテンを潜るとそこには欲望と悪意の溜まり場が…と言う筈もなく、至って普通の娯楽施設だった。中には10歳くらいの子供もいて、現金の代わりにメダルで遊んでいた。


「ロン!国士無双‼︎」


「うおぉぉおお!!!すげえ!このガキ!最後の最後にやりやがった!」


「かぁああ!負けたァァァ」


「ええい、もう一回じゃ!もう一回!頼む!」


「こっちはKのフォーカードよ」


「成る程…ストレートフラッシュ」


「げっ!?嘘でしょ!」


「何やら今日はついているようですね。

どれ、もう一戦やりますかな?」


「ムムム…乗った!」


「そうこなくては!」


「お!これは!来たんちゃう来たんちゃう‼︎……キター!!!ジャックポット!シャアー!これは熱いでぇ!」


みんな楽しそうだな。どれ、俺も何かやってみるか。最初は簡単なのが良いよな。じゃあ…定番中の定番のポーカーにするか。そう言えばさっきポーカーの会話が聞こえたな。


そう思い、声のした方に向かうと半円型のテーブルがあり、その真ん中にディーラー。そのディーラーを囲むように椅子が配置してあり、2人座っていた。


1人は初老の男性。紳士的な見た目だ。

もう1人は、美しい女性。色んな部分が露出しており、いかにもこう言う場所にいそうな格好だ。だが、イブを見慣れた俺からすると、普通くらい。


「次から参加しても良いですか?」


と尋ねる。


「フム。私は構いませんよ、帝王陛下」


「えぇ、私も大歓迎」


ん、この2人は俺に驚かないんだな。と言う事は貴族階級…?まぁ、ギャンブルには関係の無い話か。


「…このテーブルの最低ベットは1万となっております。また、このポーカーではジョーカーも使います。よろしいですか?」


ディーラーが言葉を発する。成る程…


「わかった」


少し今回の勝負を待つ。ブタとスリーカードでじいさんの勝ち。どうやら本当についているらしい。


そして、俺が参加する回が始まった。参加料として1万払う。来たカードはAが3枚と7と9。Aのスリーカードか…


「ベット、5万よ」


「レイズ、10万じゃ」


うーん…まぁ、最初だしな。流れに任せるか。


「コール」


「では、交換を」


じいさんは1枚。女性は3枚交換した。俺は7と9を交換する。


そして、来たのは……

ブクマを!切に願っております!


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