帝王は、賭博場に向かう
今回少ないです。すいません
何かに起こされる訳でも無く、自然に目が冴える。睡眠の質が良い証拠だな。卓上には2通の手紙と朝食が並んでいた。
ん、この米…いつもよりモチモチしてる?それに、硬くなってないな…多分冷めても美味しいように工夫されているんだろうな。この旅館を選んだ2人のセンスには感謝しか無いな。
んで、手紙には何が書いてあるんだ?まずはケシャナの方から、
『カルワくんへ
おはようございます。
今日はこの都の図書館に行く予定です。
気が向いたら会いに来てください。
ケシャナより』
へぇ、花の都にも図書館ってあるんだな。…まぁ、この都に住んでいる人も居るんだから当然と言えば当然か。
イブの方は?
『旦那様へ
昨日は楽しかったわね。
またデートしましょうね。
そうそう、私は着物を買いに行くつもりよ。帰った時を楽しみにしておいてね。
イブより』
そうか、イブは着物を…
俺は何をしようかなぁ…
映画…は特にこれと言って見たいものは無いし…動物園はあまり興味が無い。かと言って歓楽街はご飯を食べに寄ったから今日も行こうとは思わない…
となると、必然的に賭博・風俗街エリアになるんだが…賭博はともかく風俗街は明らかにダメだ。年齢的にも立場的にも…じゃあ賭博か。
まぁ…風俗街よりはマシか。
よし、そうと決まれば即行動だ。
寝間着を脱ぎ、外用の服を着る。舐められては困るのでちょっと高級そうな服にした。カードのお陰で金を持ち歩く必要がないのは本当にいいな。
では、人生初の賭博に挑戦するか!
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