帝王は、イブと水族館に赴く Part1
今回はパソコンで書いたので誤字脱字や改行のおかしい部分があるかも知れません。
報告していただければ直ぐに修正します。
ご迷惑をおかけします。
「だ…なさ…」
うん?なんだ?声が聞こえるような…
「旦那様!早く起きて!イルカショーに間に合わなくなっちゃう!」
瞼を開くと、そこには女神が降臨していた…
……夢か。もう少し寝「いい加減に、起きなさい!」
「うおっ!…イブか。どうしたんだ?」
と言うと、イブの顔はどんどん険しくなり
「どうしたんだ、ですって?
今日は私とデートする日でしょう!?もうこんな時間よ?
早く準備して!すぐに行くわよ!!」
物凄い勢いでまくし立てられた。
時計を見てみると朝ごはんの時間はとうの昔に過ぎ去り、昼ご飯の支度を始める時間帯だった。
慌てて服を着替え、脱いだ服もたたまず部屋を出た。
イブはふすまの前で待っていて、出るなり
「本当に…次はちゃんと起きてよね?」
と呆れられながらも、優しく耳元で囁かれた。
「ごめん。
折角いろいろ考えてくれたのに俺のせいで」
「ううん、私もさっきは怒鳴ってごめんなさい…
大事なのは旦那様と一緒に楽しむ事なのに、予定通りにいかなかったぐらいで怒っちゃって…反省してるわ」
「…いや、悪いのは俺だ。俺がちゃんと起きなかったのがすべての発端だ。イブが反省する事は無い」
「いいえ!あんな些細な事で怒っちゃった私が悪いの!そんな感情的な女じゃ旦那様の妻は務まらないのに......それに、旦那様は昨日フラフラだったのに、無理やり起こすなんて…私、最低だわ…」
「そんな事無い!
イブが最低なんて…そんな事あるわけないだろ!
元々、今日イブとデートはする事は決まっていたんだから、それを考慮して昨日遊ぶべきだったんだ!」
「もう!旦那様の分からず屋!悪いのは私よ!」
「いいや、俺だ!」
「私!」
「俺!」
「わた…ってあれ?
私たちお互いに罪を被りあってるのかしら…」
「確かに…じゃあどっちも悪くないということで、この話はお開きにしようか」
「そうね。これで間に合うショーも間に合わなかったらそれこそ笑い話にもならないわ」
俺達が急いで旅館を出ようとすると女将が
「もし、お急ぎのようですが、昼食はいかがされるおつもりですか?
もしよろしければこちらをお持ちください」
と言って、何かの葉に包まれた食べ物を手渡してくれた。
「おにぎりと言いまして、少ない時間でパパっと食べられます」
「そうか…ありがとう、助かる」
「いえいえ、滅相もございません。
引き留めてしまって申し訳ございませんでした。行ってらっしゃいませ」
「行ってきます」
そんなこんなで俺たちは漸く水族館に向かうことが出来た。
100話でブクマ100件を目指しています!
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