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帝王は、ケシャナと遊園地に赴く Part2

昨日、総合ユニークアクセスが10000に到達しました!これも、皆さんのおかげです!本当にありがとうございます!

今日は2話投稿じゃあ‼︎


「お待たせしました!」


さぁ、どっちだ!?成長か、進化か!

希望と絶望の狭間で鳴り響く心音。

出てきたケシャナは…


緑の葉っぱと黄色の葉っぱが描かれた着物を着ていた。成長の方だった…良かったぁ…!


「どうですか?この日の為に前もって用意しておいたんですよ!」


うん、可愛い。イブと引けを取らないくらい可愛い。可愛い。ヤバイ、語彙が死んだ。可愛いすぎる…




ハッ!俺は今何を…いや、そんな事より返事を


「凄く似合ってるよ。可愛さで俺の頭がバグる位に可愛い」


「ヤッタァ!準備しておいて良かった!」


そう言って飛び跳ねるケシャナ。うん、マジで可愛すぎな?これは俺がチョロいのか?違うよな?ケシャナはちゃんと可愛いよな?


俺はケシャナを頭から爪先までじっくりと眺める。露骨過ぎたようでケシャナは顔を赤める。


やっぱりちゃんと可愛いな。よし、俺は正常だ。安心安心。


「じゃあ行こうか?」


そう言って手を差し伸べる。キュッとケシャナが握ったのを確認してから、俺たちは旅館を出た。


花の都はその地域の特色によって4つのエリアに分けられている。遊園地エリア、水族館・動物園エリア、歓楽街エリア、賭博・風俗街エリアがあり、俺たちは遊園地と歓楽街エリアに向かう。


デートの予定としては、まず歓楽街エリアで腹ごなしをしてから遊園地に行き昼まで遊ぶ。昼ごはんは遊園地エリアの屋台で食べる。少し休憩してからまた遊園地エリアで遊び夜ご飯までに旅館に帰ると言うものだ。


因みに今日のデートでは転移を使うことは禁止らしい。一緒に歩きながら喋る時間を味わいたいからと言う理由だ。




という訳で、朝ごはん。この都ではかなり有名なサンドイッチ屋に来ている。店が見えない程の行列だったのだが、俺達が帝王と妃だと分かった途端に全員が前を譲ってくれた。今日は普通の客として来ていると言っても聞いてもらえないので、言葉に甘えて行列を飛ばさせてもらった。店員もサービスと言って色々追加してくれた。


その誰もが嫌そうな顔をせず、本心から親切にしてくれるこの光景に俺の目指す世界に近づいているという実感を得られた。


サンドイッチについては、流石人気店というべきか。パンはしっとりもっちりとして、小麦の風味や甘さがたっぷり感じられた。中の具は野菜は新鮮で味が濃く。カツは脂っこく無く、筋もしっかり下処理が施されていてとても柔らかく、ハム等は塩っ気で誤魔化す様な粗悪品では無く、燻製により味の奥行きがより一層増す物だった。


結論、めっちゃ美味かった。

ケシャナも満足だった様で、遊園地に着くまでずっとサンドイッチの話をしていた。


そして、遊園地に着くと2人して言葉を失ってしまった。

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