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帝王は、妃達にプレゼントを贈る


「あら?旦那様?」


「カルワ君?どうしましたか?」


カルワに気づいた2人は振り向いて話しかける。カルワは2人の前に腰掛け話を切り出す。


「ちょっと2人にプレゼントがあってね」


「「プレゼント?」」


カルワは亜空間から腕輪を取り出し、


「はい、これはイブの」


「うわぁ…キレイ……旦那様、ありがとう‼︎」


「どういたしまして。

はい、こっちはケシャナの」


「わ、すごい。ちゃんと私たちそれぞれに合った色にしてくれてるんですね。

ありがとうございます」


「喜んでもらえて嬉しいよ」


「…でも、どうして急に?…はっ!

まさか、この前の旦那様ロリコン疑惑を有耶無耶にする為に……!?」


……えっ?


「そんな……でも確かに今日は記念日でも無いですしプレゼントを贈るのは不自然です」


そんな…ケシャナまで!?


「それについては、違うってちゃんと否定したじゃん!イブもケシャナも納得してただろ!?俺は…俺は只、2人に喜んで欲しかっただけなのに……」


「旦那様…」


「カルワ君…」


2人はカルワの左右に移動し、ギュッとカルワを抱きしめた。


「ごめんなさい、旦那様。少し…いいえかなり言い過ぎたわ」


「私も、ごめんなさい。カルワ君がそんな人じゃ無いって分かってるのについ意地悪してしまって…」


「…いや、元はと言えば俺が悪…い?様な気もしなくも無い…かもしれないからそんな悲しい顔をしないでくれ。せっかく2人とも似合ってるのに台無しだ」


「ウフフ、そうね。

この腕輪は私の一生の宝物だわ!」


「はい、いつも肌身離さず身につけます!」


こうして、カルワと妃達はまた一層仲が深まったのであった。




「「けど…」」


「ん?」


「まだロリコン疑惑が晴れた訳じゃ無いわよ?」

「まだロリコン疑惑が晴れた訳じゃ無いですよ?」


果たして、カルワのロリコン疑惑が晴れる日は来るのだろうか…


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