帝王は、愚かで無能な貴族供を粛清する
生きてます。
テスト勉強忙しい…夏休みが遠い……
俺の目の前には3人の貴族がいる。こいつらは暗部の報告で横領や圧政を敷いていた事が判明している。1人は一応隠そうとしていた様だが、他の2人はむしろ周りにも広めようとしていた。
隠そうとしていた者は、何故呼ばれたのか予測がついている様で、顔面蒼白で手足がブルブルと震え、過呼吸にも陥っている。他の2人は何故か得意そうだ。…位を上げる為に呼ばれたとでも勘違いしているのだろうか。
「さて、お前達は何故呼ばれたのか分かっているか?」
「ぼ、ぼぼ、僕ちんの働きが、み、みみ、認められて褒賞を貰えるんだと、お、おお、思うなぁー」
「…ふむ、私は少々違うと思いますな」
「…な!?ぼ、ぼぼ、僕ちんの意見を、ひ、ひひ、否定するなんて、な、なな、何様のつもりなのかなぁー。ぼ、ぼぼ、僕ちんのパ、パパは辺境伯なんだなぁー。ぼ、ぼぼ、僕ちんを怒らせたら子爵のお前如き、む、むむ、虫けらみたいに殺せるんだなぁー」
※因みに、帝国での貴族位
上位↑
1.公爵
2.侯爵
3.辺境伯
4.伯爵
5.子爵
6.男爵
7.準男爵
下位↓
尚、世襲制では無い。
実はそんなに偉く無かったりする…
「そ、それは勿論、重々承知しております」
「おい、そろそろ黙れ。
…で?結局お前達は俺が褒美を与える為に呼んだと思っているんだな?」
頷く馬鹿供。フムフム…成る程成る程…
コイツらは救いようの無いアホだと分かりました。
「帝王の重圧 発動」
「がっ…はぁ!」
「な、なな、ななな、何をするんだ、なぁー!?」
「あ、あぁ、もう…御仕舞いだ…」
俺は重圧を解除せず、そのまま告げる。
「いいか?お前らをここに呼んだのは、お前らが帝国憲法に記載されている罪を犯したからだ。
罪状を述べる。第1に税の横領。第2に領民への圧政。第3にそれらの勧誘。あとは、個人個人で別の罪もあるが…まぁ、こんだけありゃ十分か。
これより、刑を言い渡す。公開処刑だ。帝国中の全員に見せてやる。その際、痛覚を可能な限り上昇させ時間の感覚も遅らせる。さらに、自動回復をかけてやる。楽に死ねると思うなよ?無限に続く激痛に悶え苦しみながら…生き絶えろ」
「お、横暴だ!
こんな事が許される訳がーー」
「ある。法は俺であり、俺こそが正義だ。まぁ、貴様らに出来るとは思わんが…明日まで牢屋で自分の罪を悔い改めろ」
兵士数人がゴミ供を連行して行く。何か喚いていた様だが、兵士がそれぞれ1発ずつ殴ったら静かになった。
「ご苦労様。
気持ち悪いだろうけど…頑張ってくれ」
「ハッ!確かにあんなモノがこの国にいた事は驚きですが…これも仕事ですので」
一瞬、露骨に顔が歪んだがそこは優秀な兵士。直ぐに正し、敬礼して連行の列に加わった。
…とりあえずアイツらの処刑でしばらくは馬鹿は湧かないだろうが…根本的な解決にはならないよなぁ…
「クリステリア」
「ここに」
虚空から現れた暗殺者に今思いついた案を伝える。
「今、メイドは何人いる?」
「ざっと8000人程かと」
8000…十分すぎるくらいだな。
「貴族、王族、商会…帝国に多少でも影響力を持っている所にメイドを送り込む。あくまでも自然にだ。気づかれたら終わりと思え。…出来るか?」
「勿論でございます。
貴方様の御心のままに…」
メイドは静かに虚空へと消えていった。これで良からぬ事を考える奴らを事前に潰せるな。
この行動が、後に帝国を震撼させる大事を巻き起こすのだが、それはまた別の話……
帝国の権力図
帝王…代表取締役社長
変えられない壁
国王…支店長
ほぼ同等の権力
帝王城勤務の幹部クラス…本店のスーパーエリート幹部
遥か格下
大貴族(伯爵以上)…副支店長クラス
少し格下
帝王城勤務の兵士…本店のスーパーエリート社員
かなり格下
貴族…支店の幹部クラス
ほぼ同等
帝都の民…本店のエリート社員
超えられない壁
他の民…支店の平社員
みたいな感じです。分かりにくくてすいませんm(._.)m





