敗北者は、帝国の土台を築きあげる
俺が帝王に即位してから一週間が経ち、城下町は大いに賑わっている。
城の庭を見れば兵士達が刀神に手解きを受けている。
今、俺がいる城は魔術法で建てた。ガズールが建てた無駄にでかいくせに実用性皆無なものではなく。必要最低限の大きさで万能な城に仕上がっている。
1つ目の機能は俺がこの前張ったような結界を常時張り続けている事だ。結果は地下まで張ってあり結界の中は全て帝国領となり、随時拡大している。また、前の結果から改良を加え、王国の門と同じ機能を付け加えた。安全性としては十分及第点だろう。
2つ目の機能はこの城の内部空間をいじっており帝国領の10倍の広さがあり、万が一帝都が落とされたとしても全員が避難出来る。また、一部の空間には農場があるので、籠城しても100年は持つ計算だ。
他にも機能はあるが紹介はおいおいという事で…
あぁ、そうそうサリーには帝王の相談役になってもらった。兵士長は、刀神にしてもらっている。だが刀神としては死者がいつまでも表に立つつもりはないらしい。俺としてはこれ以上の適任者はいないと思うんだが…
因みに今の段階で3つの国を支配下に置いている。2つは俺が行って降伏させたが、もう1つは一切関与せず兵士達だけで成功させた。
周辺にはあと5つの国があり、その内の一つに厄介な国がある。聖精神王国だ。この国の国民は全員が生まれた時から神に祝福を受けている。祝福にはステータスの増強効果と経験値増加効果があり、この国では2歳からレベル上げをさせる。その為レベルもステータスも他国とは比べ物にならない。
また、聖法と聖術という魔法や魔術の亜種の様なものを使う。(聖精神王国の国民は魔法や魔術の方が真似をしたと主張している)それは信仰が深ければ深いほど威力などが上がる。そして、あの国は教育と称した洗脳を生まれた次の日から始める。その結果あの国の軍事力は…不服ながらも俺の国を上回っている。…まぁ、俺が出ればかたはつくんだが…できれば兵士達に攻略してもらいたい。
まだまだ課題は山積みだな。





