半神は対神と対決する
『神』
それは、観測者であり創造主であり支配者でもある
3次元の全てを意のままに操る特権を持つ存在。
故に、神に干渉できるのは同じ4次元の存在か、
神の天敵のみである。
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目の前の存在が後者である事を察知したカルワは、
半神と成った時に手にした『神たる所以』その能力の1つ、『神眼』にて鑑定した。その結果は…
名称 @appm/?t'jtmw??
属性 無
種族 対神
種族レベル 1
職業 @Asyの神
職業レベル 1
【称号】
神の天敵
分かたれし者
【ステータス】
HP:50京/50京
MP:50京/50京
GP:150万/50京
物理攻撃力:5京
物理防御力:5京
魔素攻撃力:5京
魔素防御力:5京
素早さ:15京
幸運:5京
【スキル】
『パッシブ』
『アクティブ』
『ユニーク』
存在察知:レベル500
鑑定反射:レベル500
感覚超強化:レベル500
肉体超絶強化:レベル500
限界払拭:レベル500
野生の勘
闘争本能
神たる所以
@'''k神たる所以
融合
『固有』
絶対なるーーーー:レベルdpa/&@
全一の祝福
自分と殆ど同じスキル群。
自分の丁度半分のステータス。
そして、『分かたれし者』と言う称号。
この事から導き出される答えはーーーー
「ゴチャゴチャ言ってねぇで始めようぜ‼︎
殺し合いをよう‼︎‼︎」
小さい方が殴りかかってくる。
それは3次元では絶対に到達し得ない領域。
光を超えた速度。
それをカルワは最小の動きで躱す。
すかさず剣を抜きガラ空きの首を両断ーー
刹那、もう1柱の対神がエネルギー波を放つ。
背筋が凍る様な濃密な死を感じ、
間一髪、剣の腹で防ぐ。
衝撃を殺しきれず吹き飛ばされる。
が、空中で静止し反撃に転ずる。
「前に出過ぎだ馬鹿が」
「煩ぇ!俺は今超いいところなんだ!邪魔すんじゃねえ‼︎それに…俺が半神如きに殺されるとでも?」
「図にのるなよ。対神風情が…!」
怒りと神力が込められた巨大なエネルギー球が
真っ直ぐに対神の元へ向かう。
余波だけで星が崩壊する程の一撃、
だが対神達は何でもない様に両手を伸ばし吸収。
「そっちこそ対神を舐めるなよ。
加工もされていない無属性の神力で我らを殺せるとでも?」
と言われてもカルワにとって神の闘い、『神闘』はこれが初めての体験。ましてや、初戦が自分の天敵とあってはどうしようも無い…
では、終わらない。終わる筈が無い。
持ち前の戦闘センスで神力の真の使い方を理解する。
「絶対なる敗北神、起動」
神には1つ以上、好きにできる事象、『権能』がある。神闘では、権能を駆使して闘う。故にステータスよりも権能の相性が神闘の勝敗を決する。
そして…
「展開、敗神領域」
空間を喰らい、塗り潰し、書き換え、自らに有利な領域、『神域』を創る。これも神闘に於いては基礎中の基礎。自らの創り出した神域の中ではバフやリジェネが永続的に発生し、敵にはデバフや継続ダメージが与えられる。
いかにして自分の神域に敵を誘い込むか。
いかにして敵の神域を破壊するか。
いかにして自分の権能を相手に叩き込むか。
これが神闘の基本である。
「いいねいいねぇえ!!!!やっと楽しくなってーー
「喋っている余裕は無いと思うが?」
空間を入れ替え対神を自分の目の前に出現させ…
「絶対なる敗北神、必敗」
かつて自らを不幸のどん底に落とした呪いを、
叩き込んだ。
「「グバァ!!?」」
勝敗は決した………
かの様に見えた。
「「融合」」
有言実行!