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悪役令嬢は死にたくない。〜目指せ、完全無欠のハッピーエンド〜  作者: さびねこ。
第二章 悪役令嬢マリア(6)
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爆弾は最後に落とします

いつもブクマ、評価ありがとうございますー!

 

  ルークの話という名のお説教が終わり、ギルドへの依頼訂正などの事務をしていたお父様が私たちの元へとやってきた。


「僕からもまあ、言いたいことは色々あるけど……ルークにたっぷり絞られたみたいだから、やめておくよ。それでマリア、討伐した魔物はどうしたんだい?」

「〈ケース〉に入ってますけど、出しますか?」

「じゃあ全部見せて。今、ギルドマスターが来たから査定してもらおう」


  ギルドマスター!?

  異世界転生の憧れトップ10に入るギルドでしか会えないと思ってたギルドマスターに会えるとは。しかも直々の査定。超楽しみ。


「もう出していいのですか?」

「いや、外で出してくれるかい? ……ああ、ほら、彼がここのギルドマスターだよ」


  促されるまま外に出ると、無精髭を生やしたおじさんが腕を組んで立っていた。ムキムキ筋肉のボディービルダーのような人である。この世界に転生してはじめてあんなムキムキに会ったぞ。


「やあ、ギース。久々だね! 元気だったかい?」

「なにが、元気だったか? だ! ふざけてんのかてめぇ!?」


  お父様に気づいたギルドマスターが、鬼の形相で迫ってくる。てかすごいなこの人、元王子現公爵のお父様をてめぇ呼ばわりって。


「大量討伐申請出したと思ったら撤回?おまけに魔物の買取して欲しいから来い、だあ?ギルド舐めてんのかおい」

「ははは、まあまあ落ち着いてくれよ。ギルドにとっても大きな収入になるからさ」

「……チッ! 大したことなけりゃ承知しねーからな」

「大丈夫、驚くさ。マリア、おいで」

「は、はいっ」


  突然名前を呼ばれ、慌ててお父様の元へ駆け寄る。じろりと見てくるギルドマスターに若干怯みながらも、少しだけ威圧を出して令嬢としての挨拶をした。


「初めまして、ギース様。オーウェンの娘のマリアと申します。突然お呼びだてして申し訳ありませんでした」

「……おい、こいつは本当にてめぇの娘か? 随分礼儀正しいじゃねぇか」

「可愛いだろう? ついでに言えば、君を呼び出した理由はこの子だよ」

「はぁ?」

「それじゃあマリア、ここに出してもらえる?」

「はーい」


  お父様の言葉に従い、〈ケース〉からポンポンと魔物の死体を出していく。積み重なっていく魔物を見たギルドマスターの顔がどんどん信じられないものを見るような目に変わっていく。


  あらかた出し終わったところで一旦止めると、目の前にはお父様の身長くらいの山が三つ出来上がっていた。あんまり高いとこまで積めなかったのが悔しい。身体強化でぶん投げてやっとだ。


「ふぅ、普通のだとこんなもんです」

「予想はしてたけど、すごい量だねぇ……」

「お義兄様も一緒に討伐したので。あ、お義兄様も呼んできていいですか?」

「そうだね、お願いできるかい?」

「わかりましたっ」


  屋敷へと駆け込み、お説教の続きを受けていたお義兄様の手を引く。


「お義兄様、お父様が呼んでます!」

「あ、お、おう!」

「マリア、僕も行」

「ルークはダメ!」


  これからアレを出すのだ。チート持ちを知っているルークでも、突然あんなの見せられたら引かれかねない。それは嫌。


「私の心の準備ができてからね!」


  呆然とするルークを置いて、先程まで魔物を出していた場所に走っていく。積み上がった魔物の小山を見て、お兄様の表情が引きつった。


「あんなに狩ったか?」

「狩ってましたよ。お義兄様、切り捨てるので私が全部拾いました」


  査定をしていたらしいギルドマスターとお父様がこちらに気づき、こっちへおいでと手招きをしてきた。


「ギース、この子がレグリオン家から引き取ったニコラスだ。ニコラス、こちらはギルドマスターのギース」

「に、ニコラスっす。よろしくお願いします!」

「……おい、まさかこのガキもか?」

「お察しの通りだよ。マリア、この山のどのくらいがニコラスの成果かな?」

「大体ひと山くらいですかねー」


  うーん、と首をひねりながら答えれば、ギルドマスターがふらりとよろめいた。


「嘘だろう……こんなガキどもが、この量の魔物を討伐……? Cランクパーティ三つでもギリギリってとこだぞ……」

「あのー……すみません、まだあるんですけど……出してもいいですか?」

「まだあんのか!?」

「正直見るのが怖いけど……でもいつまでもその中に入れておくわけに行かないしね……」


  お義兄様がこっそりと「おい、本当に出すのか?」と言った。


「だって、このまま入れておくのは嫌なんですもん」

「いや、でもな? この魔物であんだけ驚いてんだろ? どうすんだよ、アレ出したら気ぃ失っちまうぞ?」

「まあその時は、回復魔法がありますし……」


  うん、無問題、なはず!

  そう覚悟を決め、ブツブツ何かを呟いているお父様とギルドマスターに声をかけた。


「じゃあ、出しますよー」

「え、待って! 心の準備、が……」


  ドンッと置かれた、ケルベロスの死体。その隣に切り落とした首を並べる。


「うーん……」


  違和感を感じて、首を少し移動する。

  やっぱケルベロスの頭は三つ揃ってなくちゃね!

  満足感からのドヤ顔でギルドマスターを見ると、顎が外れそうなほど口を開けて、わなわなと震えている。


「な、な、なんじゃこりゃああああー!!!!」


  あ、ギルドマスターが倒れちゃった。


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