表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/17

ボク、野良猫

ボクは野良猫。オスの2歳。

今日も人間の暮らす都会の片隅で、細々と生きている。


お父さんもお母さんも、誰かは知らない。ボクが生まれてすぐに

どこかへ行ってしまったからだ。

でも、寂しくなんかないよ。


ボクは人間が大好き!お腹が空いたら、いつも肉屋のおばあちゃんがお肉を分けてくれる。


………あれ?なんだかお腹が空いたなぁ。

よーし!また肉屋のおばあちゃん家に行って、お肉食べよっと!


「あーら、ノラちゃん!また来たの?もーーー、しょうがないねぇ。ほーれ!この肉持ってきな!」


一応言っとくけど、ノラって名前はボクの名前ではない。

よく見る隣町の猫もノラって呼ばれてる。

まぁ、人間から見ればボクも隣町の猫も一緒なんだろうね…


でも、今日もおばあちゃんは優しいなぁ。いつもいつも売れ残りのお肉をくれる。

これがあるから2年間生きてこれたようなもんだしね。


それに引き換え、魚屋のおっちゃんはいつもボクを敵対視している。

「まーたおめーか!うちの売り物勝手に食いやがって!今度やったら撃ち殺すからな!!」

趣味で射撃をやってるらしい、魚屋のおっちゃん。

あの人にはボクは到底かなわない。

このおっちゃんのせいで、なかなか美味しいお魚にありつけない。

おっちゃん家の魚、美味しいのになー…


ボクには好きな猫がいる。

三丁目の家に住んでる、く~にゃんだ。

く~にゃんは白い毛で目元も凛々しいヨークシャーテリア。

すごく上品で、この辺の猫はみんなく~にゃんを狙ってる。


でもく~にゃんはボクには見向きもしてくれないし、ましてやボクはく~にゃんに話したことすらない。

く~にゃんは飼い猫、ボクは野良猫。ボクにはく~にゃんみたいな高嶺の花みたいな子とは一生付き合えないのかなー?


愛しのく~にゃんのことが頭から離れない…

く~にゃんに思いきって声掛けたいなぁ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ