『弁と黄金のプレスマンと弁天様』
掲載日:2026/01/22
あるところに弁という名の女がいた。家の前の小川で大根を洗っていたとき、川の底に何やら光る物が沈んでいたので、拾い上げてみると、それは黄金のプレスマンであった。いや、正しくは、プレスマンのような形をした黄金であった。弁は、きっとこの川上に、金があるに違いないと思って、山に登ってみると、果たして黄金を見つけることができた。
この話を聞きつけた悪者が、黄金を自分のものにしようと思ってお弁を問い詰めたが、どこと言葉に言えるものでもないので、答えなかったところ、殺されてしまった。お弁は、働き者で、目端もきいて、美人であったので、後に村人たちが弁天山の弁天様に祭ったという。この弁天山に男が登ると、今でも雨が降るという。
教訓:弁天様は女神なので、女性の参拝を嫌うという話はよく聞くが、逆は珍しい。ただし、殺されたのなら、仕方がない。




