盗人の青年
青年は盗みの罪を犯した。
懺悔室に一人のみすぼらしい服を着た青年が入って来た。
「神父様どうか、私の罪を聞いて下さい。」
そう言うと青年は罪を話した。
「私は過去に知人にお金を盗まれた事があります。」
「それはお気の毒に。」
神父はそう返した。
「そして私はその知人に詰め寄りそのお金はどうしたんだと聞きました。すると彼はそのお金は貧しい子供達にくれてやったと言ったのです。しかし、私は信じ切れずその事を許せなかったのです。」
「確かにそんな事をされては簡単に許すことなどできません。そしてどうしたのですか。」
そう神父が聞くと青年は答えた。
「そして年月が過ぎ私の母が病気にかかりました。しかし、私は薬を買うお金が残っていませんでした。その時ちょうどあの知人が私の元を訪ねたのです。そして、彼が昔私から盗んだお金の額ちょうどで薬を買えたのです。私は彼が席を外した際彼はバックを置いて行ったので私は彼のバックを物色し彼の財布を抜き取りました。それで、、、、」
「それでどうしたんだい。」
神父がそう聞くと青年は苦しそうに答えました。
「私は彼の財布を開き中からその金額ちょうどを抜き取ってしました。そして彼が戻って来た時彼はバックを開けの中を見て私の方を見てそしてバックを閉めました。そして私と彼は少し話した後に彼が帰りました。」
「確かに私も家族の為ならしてしまいそうです。が、それはいけませんね。告白はそれが全てですか。」
ただ、無言を通した。
「それでは神に赦しを請いなさ。」
そう神父が言うと青年は神へと赦しを請いました。
「ああ、神よ私は昔の彼の行いを許せず彼の物を盗み、彼に嘘をついてしまいました。」
青年が終えると同時に神父が言いました。
「神は貴方を赦したでしょう。ではその事を彼に告白し、これからは罪を犯さず真っ当に生きるように。」
その言葉を聞いた青年は懺悔室から出て行って外の光の中に消えて行ってしまった。
多分その知人というのは昔来た青年の事だろう。彼は確かこう言っていた。
「私は過去に罪を犯しました。」
「私は当時は貧しくて一日一日をやっとの思いで過ごしていました。そして、私の母が病気となりお金が必要になりました。しかし、私は貧しい事が恥ずかしく感じ友人にも黙っていました。そのため唯一友人のお金を盗み、その上貧しい子供達にあげてやった。と嘘を付きました。」
そして、あの青年にも同じ様な事を言ったのを思い出した。今彼らがどうしているか私には知りようがないがその青年は彼に罪を告白しなかったのだろう。
そして神父は懺悔室を出て自室に向かいながらこう考えた。
罪とは周り廻って自分に罰として降りかかってくるものだ。故に彼は昔罪を犯し、そして最終的には自身に罰として帰ってきたのだ。そして、あの青年にもいつか罰は帰って来るだろう。




