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未知のウィルス

　2030年、突如として未知のウィルスがパンデミックになった。このウィルスは、男性だけがかかるウィルス。　

　何処の病院へ行っても未知のウィルスに苦しむ男性患者ばかりで溢れる。テレビではこの未知のウィルスの事をシャルマンウィルスと呼び名が付けられたようだ。

　シャルマンウィルスは非常に迅速に広まり、感染した男性たちは高熱と重度の呼吸困難に苦しんだ。医療機関は対応に追われ、政府は緊急事態宣言を発令。しかし、男性の死亡率は高く、次々と命を落としていく。社会全体が混乱し、男性の労働力が急激に減少したことで、経済活動も停滞し始めた。

その中で、僕と大輔先輩、裕一先輩の3人は、何とかウィルスに感染せずに生き延びていた。私たちは、ウィルスの感染を避けるため、安全な場所を求めて旅を続けていた。都市部は混乱と暴動が発生しており、私たちは人里離れた山間の村へと向かうことにした。