22話 小田原城攻略
趣味がてらに書いてみました
戦国時代にネットショッピングを持っていたら、こうするだろうなと思って書きました
楽しんで頂けたら幸いです
1568年6月
川越で軍を休ませ、軍備を整え直した信玄、謙信合同軍は大河を加え南へ出立した
目標は小田原城である
小田原城を攻めるとの報が広まると関東の諸将が集まりだし、総勢8万という大軍となった
北条憎しで参加する部将、武功を上げるチャンスと見て参加する部将が多くいたのである
道中に邪魔する者はなく武田軍は小田原城に到着、包囲した
「遂に来おったか。父上の仇どもめ! この小田原城で返り討ちにしてくれるわ!」
と北条氏政が語気を強めて言った
一方、武田軍の本陣では……
「さて、この天下の堅城、小田原城をどうやって攻略すべきか?」
と信玄は諸将に問うた
「天下に武田には落とせぬ城はないと喧伝しとうございます!」
といつになくやる気に満ちた大河は言った
「ほう、そう言うからには何か策があるのだろうな?」
と信玄が興味深く聞いた
「ははっ」
「よかろう。ならばやってみよ」
と信玄からお許しが出た
大河は策を行うため、呼び寄せておいた大河組に指示を出した
大河組は、小田原城にほど近い石垣山をショベルカーで切り崩し、大量の土砂をダンプカーで小田原城の総構えの堀から少し離れた場所に運んだ
それは、小田原城の天守閣をまるまる埋る程の量であった
「な、なんだあの鉄の化け物どもは? なにやら巨大な山を作っておるぞ」
と北条氏照は言った
そして、ブルトーザー10台が一斉に総構えの西側の堀にその土砂を流し入れ始めた
「ま、まさか! あの土で堀を埋めるつもりか!」
と氏政が驚き言った
「ならぬ。あれを止めよ! 矢を放て!」
と北条氏照が指示を出した
北条兵はブルトーザーに向け矢を放った
矢は空気を切り裂きブルトーザーに向かっていった
しかし、元々金属の体躯な上、ガラス面にはポリカーボネートで補強してあるブルトーザーには効かなかった
カンカンカンカン
「矢が効きませぬ!」
と北条兵
「構わぬ! 貫くまで矢を放つのじゃ!」
と北条氏照が命令を下した
カンカンカンカン
カンカンカンカン
その矢の雨の中、ブルトーザー10台が掘に土砂を流し続ける
あっと言う間に堀の中に土砂が溜まっていく
堀の半分くらいまで土砂が埋まると北条氏照が言った
「不味い! 打って出るぞ!」
「お待ち下され! あの化け物の側におる武田兵が打って出てくる機を狙っておりまする! 今出ればその餌食になりまするぞ!」
と北条幻庵が逸る氏照を諫めた
「火矢、鉄砲を使うのだ!」
と北条綱成が言った
北条兵は慌てて火矢、鉄砲の準備を整えた
「撃てぇぇ!」
ドドドン
カカカカカン
カンカンカンカン
そして、たまたまブルトーザーのエンジンルームに鉄砲の玉が入り、エンジンが壊れブルトーザーが動かなくなった
「やったぞ! 続けよ!」
と氏照が喜んで言った
それを見た大河は、もう2台ブルトーザーを追加し、壊れたブルトーザーを回収した
「な! また増えたぞ!」
氏照が2台追加されたブルトーザーを見て絶望の表情を浮かべた
大河は、ブルトーザーを更に10台追加した
いつでも交換できる所を見せたのだ
「あの化け物が10つも増えただと? どうなっておる!?」
と北条幻庵が苛立ち言った
そして、遂に西側の堀が完全に埋められた
「全軍攻め掛かれ!」
と信玄は下知を下した
武田軍が埋められた堀を越え、総構えを攻撃し始めた
そこに奇妙な兵達が現れた
「なんじゃ? あの兵は?」
と氏照が言った
その兵は奇妙なものを足に付けていた
その道具を装備した2万の兵は一斉に城壁に向かった
それは馬と遜色のない物凄いスピードであった
「なんじゃあれは?! なんという速さじゃ!」
と氏政が言った
そして、その部隊は城壁を軽々とジャンプして超えてゆく
そう、大河は川越で休んでいる間にジャンピングシューズ スカ〇ランナーを購入し、2万の兵に与えて訓練を積ませたのだ
スカ〇ランナーとは脚部がバネとなっている短い竹馬のような形をしたシューズである
それを履いた人間はこの時代の馬の全速力と同じスピードで動き、2mのジャンプができるのである
シューズの下側に脚部があるため、下駄が履かされた状態となり、股下からシューズの先まで約1mほどの長さとなる
それに2mのジャンプ力が加算され3mの壁ならば飛び越えられる脚力を得られるのだ
軽々と城壁を超えた2万の兵は、城門を開けるため内側から城門に殺到した
城の内から攻撃を受けるとは思っていなかった北条兵は混乱しどんどん打ち取られていく、そして1つ1つ城門が開けられていった
「こんな馬鹿な! 城壁が意味をなしておらぬぞ!」
と北条氏照が信じられないという風に言った
「小田原城へ撤退せよ!」
と氏政が命令を下した
北条兵は小田原城へ退却していく
そして、小田原城の総構えの全ての門が開けられ残りの6万の軍が城へ突入していく
総構えを占拠した武田軍は、住民に退去を命令した
「退去せよ! でなければ斬る!」
と信玄は言った
小田原城の住民は急いで城外に退去した
大河は、堀を埋めた所の城壁をショベルカーで破壊させた
そして、同じように小田原城を囲っている堀までの邪魔な屋敷を破壊し始めた
「なるほど。同じことを城の堀でも行うつもりか」
と信玄は言った
「これは、守る側はどうしようもありませぬな!」
と謙信は北条に同情するように言った
約10日で屋敷は全て取り払われ、広い道路となっていた
そして、ブルトーザーが土砂を運び、城の堀へ投入し始めた
懸命に攻撃する北条兵、しかし、ごくたまにブルトーザーを故障させるのに成功するだけで、作業を止めるまでの効果はなかった
5日後、全ての堀を埋めた武田軍は、侵攻の準備を整え終えた
「不味いぞ! 兄者どうする?」
と氏照が言った
「くっ。最後まで潔く戦うのみ」
と氏政が言った
「良くぞ申した! 北条の雄姿とくと見せてやろう!」
と北条綱成が言った
北条軍は堀がなくなっても良く戦った
だが、スカ〇ランナーで城壁を無効化され、城壁を盾に戦えなくなった北条軍はもはや風前の灯火だった
北条連絡兵
「殿、2の丸が陥落したとの報でございまする」
氏政
「もはやこれまでか。武田に降伏する」
幻庵
「分かった。儂が降伏の使者となろう」
幻庵は使者となり降伏を告げた
「分かった。降伏を受け入れよう」
と信玄は言った
北条一門は切腹となり、ここに戦国の雄、北条家は滅亡した
そして、活躍した北越後衆は褒美を沢山もらい大喜びで自国に帰っていった
初めて投稿致します
拙い所もあると思いますが、広い心でお読みいただければと思います
誤字脱字、歴史考証の不備など歓迎いたします
しかし、物語優先で時代考証は完璧にしようとは思っておりませんのでどうぞよろしくお願いいたします
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