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23話 躑躅ケ崎屋敷の暑さ対策

趣味がてらに書いてみました

戦国時代にネットショッピングを持っていたら、こうするだろうなと思って書きました

楽しんで頂けたら幸いです



信玄に言われ、屋敷の暑さ対策を施さなくてはならなくなった大河は、楽市楽座を見ながら唸っていた


「う~む。どうしたものか」


大河を悩ませているのは日本家屋の構造だ

日本家屋は夏を涼しく過ごせるように、風通しを良くした設計を採用している

それがアダとなり冷房の効率も暖房の効率も著しく低い


色々検討した結果

大河の邸宅と同じ発電量18.24kw+蓄電池 9.6kWhの太陽光発電システムとエアコン4台

そして、突っ張り棒式間仕切りカーテンを障子の内側に設置することにした

少しでも冷気が逃げないようにする工夫である


そして、権兵衛さんに設置をお願いする


「済みません。権兵衛さんにお願いがあります。信玄様の屋敷にソーラーパネルとエアコンを取り付けたいのです」


「はぁ?信玄様ってあの武田信玄様ですかい?」


「そうです」


「大河どのは信玄様とお知り合いで?」


「はい。軍師を拝命しております」


「なんと!軍師様でしたか。これは失礼いたしました」


「権兵衛さん、いつも通りで良いですよ」


「はは。そいつは有難てぇ」


大河は権兵衛に信玄の屋敷にソーラーパネルとエアコンを付ける準備をお願いした。


作業開始から5日後


「設置が完了しましたぜ。大河の旦那」


「権兵衛さん、今回は早かったですね」


「だいぶ慣れてきましたぜ」


大河は信玄に作業完了の報告をしに行った


「お館様。暑さ対策実施致しました」


「ほう。早かったな」


大河は信玄を執務部屋へ案内した


「ほう。涼しい。これは快適だ。大河よ、大儀であった」


「ははっ。有難きお言葉」


「だが、この部屋を囲っておる布はなんだ?」


「はっ。これは冷気を逃さぬための物でございます。これがあるからこそ涼しいのでございます」


「なるほど。相分かった」


と信玄は執務を行うため部屋の引っ越しを行うのであった


とそこに、小姓がやってきて

「奥方様がお呼びです」

と言った


大河は”やはりな”と思った

どうもずっと見られている気配がしたからだ

恐らく、三条の方にも工事の報告が逐一上がっていたのだろう

頃合いを見計らって呼んだのだと思われた

そして、三条の方の要望も予想がついていた為、既に工事を終わらせていたのだった

できる男は違うのである


「大河。参上致しました」


「大河よ。よう来た。今し方行っておったのは何かえ?」


「ははっ。暑い部屋を涼しくする工事にございます」


「なんと!そんなことができるのか?」


「ははっ。できます」


「まさか。執務室を含む4つの部屋に入るなというのはこの為かえ?」


「その通りにございます」


「だが、なぜ我らの居間ではなく、隣の女中部屋を工事するのかえ?」


「えっ?」

そう。できる男は違うのである。


「間違おうたか」


「申し訳ありません。やり直し致します」


こうして、信玄、三条の方の要望に応えたのであった



初めて投稿致します

拙い所もあると思いますが、広い心でお読みいただければと思います

誤字脱字、歴史考証の不備など歓迎いたします

しかし、物語優先で時代考証は完璧にしようとは思っておりませんのでどうぞよろしくお願いいたします

また、告知なしでの変更等がありますことをご了承ください


お気に入り登録、評価などをしていただけたら幸いです

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― 新着の感想 ―
[一言]  西部劇の酒場で見る天井に着いてる回ってるプロペラ、あれは天井の暖かい空気を循環させることで熱を下げる効果がある、風さえあれば回るから電気は不要だね後はゴム栓できる隙間風用の通風口を作るかだ…
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