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4話 町

趣味で書いてみました

戦国時代にネットショッピングがあったら、こうしたいなと思って書きました



あれから3日掛けて出発の準備を整えた。

3日間の食事と休養で静も元気になったため、出立することにした。


「忘れ物はないか~?」


「あれもあった方が良いかな~」


「これは、持って行くの~」


「巴、静、旅支度は必要最低限って言っただろう?重いと道中がキツイぞ」


「「ううっ」」


「生活が安定したら、また取りにくれば良いだろ?」


「そうね、また取りにきましょう。静も良いよね?」


「うん」


道中食べるためのおにぎりを作って風呂敷に入れる


「さあ出立だ」


川を下って数時間ほど行くと街道に出た

街道では数人の旅人が行き交うのが見える

その一人に町はどっちか聞いてみる


「すみません、町はどちらでしょうか?」


「川越の町ならあっちだぜ。数刻ほど歩けば着くぜ」


「ありがとうございました」


川越の町だって?うちの近くじゃないか!

もしかしたら、自分の家の場所に転生したのか?

戦国時代は何もない森だった可能性はあるな


さらに数刻ほど歩くと町が見えてきた


「すご~い、人が多~い」


「これが川越の町か」


「大河、これからどうするの?」


「どこかのお店に雇ってもらうことを考えている」


「雇ってくれるかな?」


「そこは手当たり次第に行くしかないな」


早速見つけた呉服店に入っていく


「すみません、雇ってもらえませんか?」


店の中に入ると番頭と思わしき男が威嚇してきた

「おめ~、どこの者だ?汚らしい恰好の小汚い小僧がこんな所に来るんじゃない!ほら帰れ帰れ!」


ドガッ


うっ、蹴られた大河はもんどりうって店の外に投げ出された


巴が大河に駆け寄って心配そうに聞く

「大河、大丈夫?」


「ああ、大丈夫だ」


そこから8軒ほど試したが、全て同じ結果だった


「う~ん、取り付く島もないな」

完全拒否の門前払いだな

「物乞いと変わらないもんな~この恰好」


気落ちしながら路地を歩いていると、ふと声が聞こえた


「困ったね~どうしたもんかね~」


声のする方を覗いてみると、困り様子の老婆がいた


「何かお困りですか?」

大河は老婆に聞いてみた


「あんたは誰だい?」


「僕は大河と言います、今日川越にやってきた者です」


「大河かい?私は菊という、皆は菊婆さんと呼ぶけどね」


「菊婆さんですね。それで何を困っていたんです?」


「それがね~、うちは餅屋をやってるんだけど、餅をついていた際におじいさんが腰を痛めてしまってね~。餅をつけなくなっちゃって困っていたんだよ」


「それなら、僕がおじいさんが回復するまで餅をつくのを手伝います!」


「大河が手伝ってくれるのかい?でも、うちも人を雇うだけの余裕がないからお金は出せないよ?」


「町に来たばかりで、宿がないんです。納屋でも良いので、泊めてもらえればお金は要りません」


「それは悪いから母屋に泊まっていきな」


「いえ、3人居ますので、さすがに母屋ではご迷惑でしょう」


「そうかい?納屋で良いのかい?」


「はい。あと2人を連れてきます」

スキルの検証もしたいし、納屋の方が都合が良い


後方で様子を見ていた巴と静に状況を説明し連れて戻ってきた


「すみません、ご厄介になります」


「「よろしくお願いします」」


早速、納屋に案内してもらった

納屋には片方の壁際に藁が大量に置いてあり、もう片方の壁際には炭が置いてあった

生活に使う物で嵩張る物が置いてあるといった感じだ


「ちょっと汚いけど、我慢しておくれよ」


「大丈夫です」


「今日は旅をしてきて疲れただろう?ゆっくり休んでいきな~。明日は日が昇る頃、店の方へ来ておくれ」


「分かりました」


「これは少ないけど、お食べ」


お餅を3個もらった


「ありがとうございます」

お婆さんにお礼を言って、有難く受け取った

初めて投稿致します

拙い所もあると思いますが、広い心でお読みいただければと思います

誤字脱字、歴史考証の不備など歓迎いたします

しかし、物語優先で時代考証は完璧にしようとは思っておりませんのでどうぞよろしくお願いいたします

また、告知なしでの変更等がありますことをご了承ください


お気に入り登録、評価などをしていただけたら幸いです

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